ペン森通信
顔が赤くてなにが悪い!
  このあいだ、通院している病院の待合室で隣の初老のおっさんがしげしげとぼくの顔を見つめて、曰く「あんたも顔が赤いねえ」。「赤くてわるかったね」とは言わなかったが、たしかにぼくはときどき「もう酒が入ってるんですか」と学生に間違われるほど、昼間から赤い。「血圧かね」とおっさんは強い東北なまりでぼくの顔を見やった。

 おっさんが手にしている紙を盗み見ると血圧が164とメモしてある。ぼくはさっき計ったばかりで上は130だ。「いや、血圧じゃないと思うよ。ぼくはそんなに高くないもん」「生まれは西のほうかね」「九州だけど」「わしゃ東北。地域性が関係するんじゃないかね。医者に聞いてみたかね」「そんなのおじさんといま話題になったばかりだから、聞くわけないでしょ」「わしゃ、どうして赤いんだろな」

 おっさんもおそらくは酒飲み。まず酒が顔色に染みこんで赤いんだろうと察した。ぼくは家内が長期入院してから、十分に飲んで帰っても寝酒に焼酎の濃いお湯割りを3,4杯口にしている。コンスタントに週2日禁酒しているときは赤くなかった。ぼくの場合、酒量のせいだね。

 まあ、顔色は青いよりも赤いほうがいいと思うよ。血色がいいねえ、とその翌日、葬式でいっしょになったかつての敏腕記者に感心された。82歳の先輩が亡くなった葬式だったが、亡くなったそのひとも赤い顔色をしていたもんでね、参列していた老齢者もたいてい赤かった。赤くはなくても血色はよかった。このひとは記者時代、とんでもない酔っぱらいで飲みすぎて特落ちして翌日、青くなってデスクに謝っていたことを思い出して、葬式にもかかわらず内心、ぼくは笑っていた。

 
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