ペン森通信
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あまみや かりんの『生きさせろ!』を読め
  『難民化する若者たち  生きさせろ!』(雨宮 処凛 太田出版)は、よく目にする弱者支援をうたうどんなESよりも、はるかにリアルで説得力がある。これを読んでぼくは、時間外が出なかったマクドナルド店長の境遇が理解できた。正社員も管理職という甘い言葉で出世したように錯覚させ、理不尽な労働力提供を強いるのである。

 ぼくは、あまみやかりんという、この鋭い書き手にはなじみがなかった。実質の乏しい軽い読み物
を書きなぐるヘンなひとでは、と勝手に解釈していたが、なに、そんじょそこらの新聞記者がかなう相手ではない。すべて自分の体験、インタビュー、現場取材に根ざした質の高いルポルタージュだ。本人自身、ずっと生きづらく、自殺願望をもっていた若者だったらしい。

 格差が社会問題の俎上にのぼってこのかた、これほど優れた格差ルポはNHKの「ワーキング・プア」と『生きさせろ!』くらいのものだ。「世の中はどうも私が思っているとは逆方向へ進んでいる。だから、決めた。このテーマで、私はこの社会が変わるまで取材し、執筆し、運動していくことを。本書はその意味で、日本社会に対する宣戦布告である」とあとがきも力強い。

 微に入り細をうがった筆致で、日本の一方に若者の貧困層が生まれてきたことを告発するが、ぼくがすこしうれしかったのは、同じあとがきにあったくだり。「嬉しかったのは、マスコミのなかにも、同志と呼べる人々はたくさん存在することだ。この取材を通して、私なんかよりずーっと前から第一線闘っているマスコミの人たちとたくさん出会えた。これはあまりにも心強い」。

 どうかペン森生よ、闘うマスコミ人になっておくれ。
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