ペン森通信
記者は男性よりも女性が優秀
 今週、旧知の出版人が英国の高級雑誌の日本語版を出したいという仕事を手伝っている日本人女性を伴って訪れた。女性はどこかで見たような感じがした。「わたしも以前ここに通っていたことがあるんです」と女性は言った。ペン森生だったと言うが思い出せない。不快ではない高い声でよくしゃべり、ぼくは問われるまま『ニューズウィーク日本版』の草創期の話をした。ぼくはNY誌創刊時の中心メンバーの1人だった。

 そのために彼女は来訪したのだが、彼女の淀みないおしゃべりを耳にしているうち、声の調子から記憶の底が耕されてきた。このひとは帰国子女で東大生ではなかっただろうか。当時の福田官房長官に会って、「ジャーナリズムは大事な仕事です」と言われたことを話していなかったか。在米中、9・11で消防に協力して黒人と白人の発音の違いを指摘していたことも話していた。その旨メールして確認すると、そのとおりですと返信があった。

 彼女は、英国高級誌のアソシエイト・エデイターと名刺にあった。ジャーナリストとして文春の月刊と週刊に原稿を寄せている。あれからほぼ10年、日本語の文章が劣悪だった彼女は文春を読んでみるとそれなりに読める文章表現をしている。英語力満点でペン森に日本語の文章修業に来たのだから、かなり向上心があるのだろう。どうして文春に食い込んだのか知らないが、積極的なその姿勢は21期生も十分見習ってよい。

 21期生は総じておとなしい。これで権力と闘えるかどうか気になる。もっともそれは男性に向けて言っているわけで、ぼくも記者の仕事は男性という固定観念からまだ抜け出せないでときどき困る。ぼくが記者になったころ、女性の同期生はいなかった。女性記者が警察の記者室に現れ、彼女が席を立つとそのあとの椅子に男性記者どもが先を争ってぬくもりを求めて座ろうとしたのは、さらに数年あとのことだ。

 近年は採用時女性記者の割合はだいたい3、4割を占める。男性にゲタを履かせて甘くしてもそうなる。女性のほうが成績優秀なのだ。筆記試験で上から順番に採るとすれば、男性はもっと少なくなる。毎日新聞はおおむね男女比は5対5だが、今年採用から男女区別なく成績順に採るようになったと聞いた。女性は夜回りの際のトイレや結婚して子育てなど不利な面があるが、記者としては軟弱な男性よりもはるかに優秀なひとが多い。

 テレビに映る警察記者や政治記者を見ると、美人が多いなあと驚く。社は男社会のスケベどもにわざわざ美人を配属してネタをとろうという魂胆だ。男性は美人の歓心を買おうとはしないまでも、甘く接する。とりわけ放送局は美人記者を警視庁、検察庁、政治部に配しているような印象が強く露骨だ。ペン森だって夜いっぱい飲んでやってきたOBが「なんだ女はいないのか」と男ばかりが座っている塾生に悪態をついたりしている。

 英国高級誌の女性ジャーナリストは、ぼくの勘では将来必ず名を上げると思う。美人だし物おじしない、英語堪能ときて自分の意見をはっきり言う。プーチンが好きと言うところがすこぶるいい。みんな男女は問わないから主張をもったペン森生になってくれ。
 
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