ペン森通信
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

日本死ね!!!はもっと増えるぞ
 2016年春闘は16日が集中回答日だった。70年代労働組合が資本側と対峙して闘争がさかんだったころぼくは労働担当の先輩記者に連れられよく、総評本部や国鉄の国労本部、動力車本部、青年部書記局などを回ったものだ。国鉄のストライキで新宿から徒歩で新聞社まで歩いて出勤した。翌日、電車が止まるとわかっていれば、大久保あたりの連れ込み宿に先輩記者と泊まるのが通例となっていた。

 先輩記者は超のつく有名な哲学者の甥っ子だったが、まれに見るほど女に手の早い40代だった。全舷(ぜんげん=社員旅行)先の熱海に社会部が宿泊した際、空き部屋に仲居を引っ張り込んでよろしくやったというひとであった。ぼくと泊まっているときも、隣室に客が入室した気配があると、浴衣のすそを引きずってぼくの顔をまたぎ、ビールのコップの底を耳に押し当てて壁に付着し、隣室のどんなに小さな音や声でも拾おうとした。

 いまやストライキも順法闘争もない春闘だ。経営者に賃上げを要求するのは労働組合ではなく消費拡大をねらう総理大臣である。なんだかとてもヘンだ。ぼくのような古い人間には馴染みの春闘ですらほとんど死語でさいしい。ましてや全舷なんて海軍用語はだれも知らないだろう。これは艦から全員上陸なら全舷上陸、半分なら半舷上陸ということからきている。現在社員旅行すらもうなくなった。連れ込み宿はラブホテルである。

 時代の変化とともに古いものは消え、新しいものが登場する。総理大臣が経営者に賃上げを依頼するとは想像すらできなかった。1970年代にあれだけノロノロ運転の順法闘争をやった横柄な国鉄もいまは民間のお客様は神様のJRとなった。大学が学生によって100校以上封鎖されたのも若いひとには昭和の昔話だ。ペン森のある神保町界隈も歩道の敷石を剥いで砕いて学生が警官隊に投石していた時代があったのである。

 もう平成も28年になった。昭和天皇が崩御したのがついこの間のような気がするが、どんどん時はすぎ去り、中間層意識が7割以上を占めた日本もいまは6人に1人の子どもが貧乏である。母子家庭の貧困の連鎖は断ち切れず、ひどくなるばかり。保育園も足りない。ヨーロッパに比べて教育費が高すぎる。豊かな日本、なんでも入手できるが希望だけがない、と村上龍は言った。高齢社会に突入したのは下流老人の予備軍の列。

 メディアは安倍政権に委縮し、調査報道も低迷。ぼくはせめて政権にとっての野党になってくれとの願いを込めてペン森生を指導する。野党共闘を実現させ安保法案反対の大学生グループ・シールズの元気を見習え。ペン森生よ政治の野党をめざして不正をただし正義の志をもって安倍政権に投石してくれ。政治に期待できなければ自ら行動するか、大衆を引きつけて味方につけ、保育園落ちたママのように怒って政治を動かしてくれ。

 春闘は決着したわけではない。中小はこれからだ。大手は昨年よりも組合の要求もベア実績も下回ったが、これは格差是正のいいチャンスでもある。全勤労者の4割を占める不安定な非正規の給料を上げて正規や中小と大企業の給料差を縮めねば。このままでは1億聡活躍社会とは真逆の日本死ね!と叫びたくなるひとがますます増える。

 

スポンサーサイト

この記事に対するコメント

この記事に対するコメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する


この記事に対するトラックバック
トラックバックURL
http://penmori2007.blog108.fc2.com/tb.php/775-2c9371a6
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

瀬下先生

Author:瀬下先生
FC2ブログへようこそ!





最近の記事



最近のコメント



最近のトラックバック



月別アーカイブ



カテゴリー



ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる



ブログ内検索



RSSフィード



リンク

このブログをリンクに追加する





上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。