ペン森通信
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頑張っている週刊誌もある
NHKの『新・映像の世紀』は贅沢だ。おとといの日曜日は前半を見損ねたが、後半を見た。極秘映像?を入手して東西冷戦時代の米ソのすさまじいスパイ合戦を取り上げた。東西冷戦という戦争状態は第二次大戦終了直後にはじまった。ぼくは核戦争寸前までいった緊迫の1962年10月のキューバ危機を卒論に取り入れたことと、当時ル・カレなどのスパイ小説を読みふけっていた関係で米ソ対立と冷戦には特別興味がある。

キューバ危機はソ連がキューバにミサイル基地をつくることを知ったアメリカがキューバを封鎖して対立が先鋭化した。もし核戦争になったらアメリカ・ソ連の双方でそれぞれ1億人が犠牲になっただろうと言われる。なぜアメリカが知ったかというと、一説だが、テニスをしないキューバにテニスコートをつくっていたからという。ソ連は20世紀の実験国家だったが分解して中心はロシアとして残った。テニスは盛ん。シャラポアがその代表だ。

ぼくの卒論の題は『新聞の自由の歴史』だった。新聞が大手を振って威張っていたころである。当時は学生の人気も大したもので朝日、毎日は就職したい企業ベスト10の常連だった。大商社も内定学生が新聞社に決まったというと、そりゃよかったおめでとうと祝ったという考えられない時代だったのだ。甘利大臣の金銭スキャンダルを『週刊文春』 に抜かれるなんてみっともない、昔新聞記者だった古い体質のぼくは恥ずかしい。

大臣の首をとれ、というふうにぼくらは教育された。ぼくはだれの首もとらなかったし、大臣のスキャンダルをつかんだこともない。いまはそれほどの区分けはないが、新聞記者にはネタを取るタイプと、ネタをつかむよりも書くのがタイプの記者がいたものだ。ぼくは後者。この区分けは丸谷才一の『女ざかり』にも出てくる。ぼくには自慢すべき特ダネはない。果実酒がだれでもつくれるように酒税法を変えたことくらいだ。

『週刊文春』の甘利スキャンダルにはタレコミがあったにちがいない。新聞よりも週刊誌のほうが記事は長いし、おもしろく表現する。新聞記者はこの記事で読者を増やそうなどとは一切考えない。ニュースには金は必要ないという不文律はいまでも生きているのだろうか。1950年代、60年代に週刊誌がでてきて隆盛を誇ったころ1冊30円で30円文化と揶揄されていた。謝礼などニュースに金が動くようになったのもこの時期からだ。

昔、慶応大学の文学系のタレント教授から談話をとったことがある。電話の切り際、教授は言った。「談話料は出るんでしょうね」。金銭を要求されたわけだが、ぼくはそれは当然だと思う。夜、一杯やっているところにマスコミから電話が来る。専門分野のことを聞いてくる。時間を割いて答える。談話謝礼は有名菓子店のお菓子と決めている社もあったが、やはり現金が一番ありがたいだろう。ぼくの例でいうと病気見舞いだってそうだった。

新聞は建て前、週刊誌はホンネとぼくは思う。本日の報道によると出版物の販売実績は対前年比5・3%減と統計の残る1950年以降最大の下げ幅。なかでも雑誌類は8・4%減と落ち込んで雑誌は売れない。週刊誌は13・6%ともっと苦しい。活字から電子への移行期だろう。あさって木曜日は『週刊文春』と『週刊新潮』の発売日。それでもぼくは待ち遠しいのである。





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