ペン森通信
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楽しみは多し、人生は短し
島崎藤村『夜明け前』を2カ月くらい前から読んでいる。それでもやっと125ページに達しただけにすぎない。酔ってよれよれと駅からゆるい坂道を歩いて家に着き、シャワーを浴びてベッドにもぐり枕元の電気スタンドをつけて、『夜明け前』を開く。1,2ページ読むと眠くなる。スタンドを消してすこし妄想を楽しむうち眠ってしまう。ぼくが幸せを感じるときだである。土日は別の本に親しむかDVDを観る。

こんなふうだから、『夜明け前』は永遠に夜明けを迎えないかのように枕元でいつも眠っている。この2カ月間なにも読まなかったかと言うと、そんなことはない。電車の行き帰り、ペン森の日中だれもいないときが貴重な読書時間だ。読みかけ、読了、再読をふくめて十数冊は手にしている。いま電車の中で開いているのは『東京に暮す 1928~1936』(岩波文庫/キャサリン・サンソム)と『ビートたけし 悪口の技術』(新潮文庫)。

ぼくはたけし本が結構好きで、先だっては『新しい道徳』をこのブログで取り上げたばかりだ。たけし本はだれがだれとヤったとかいう噂話がふんだんに出てくるからときに下ネタで盛り上がるペン森のぼく向きである。現在の読みさしは池波正太郎の武士ものの短編集、藤沢周平のスリリングな武士もの、切ない市井もの集や半藤一利の『日本のいちばん長い日』の再読、再読では『父の詫び状』など向田邦子の短編エッセイ集もある。

ぼくはうちに蔵書6000冊くらいあるが、昔に読んだ本の中身は記憶してないから無造作に引っ張り出して読みはじめても、それは新刊本と同じだ。歳を重ねると古いことを覚えていて、新しいことを忘れがちと言うが、3,40年前に手にした本のストーリーはさすがに忘却して頭から消滅している。若いころ夢中だった冒険小説や海外ミステリーはかすかに筋立てを思い出す程度でだれかに話して聞かせるほどは憶えていない。

21期生の女子が『紋切型社会』(朝日出版社/武田砂鉄)を読んでいた。これはあらかじめ用意された表現がはびこる社会を考察する良書である。ペン森でのぼくの読みさし本でもある。これと『ルポ風営法改正 踊れる国のつくりかた』(河出書房新社/神庭亮介)を机に重ねている。神庭はペン森9期生の朝日新聞記者。先日の20周年パーティに参加していた。「風営法改正の書き出しはなかなかいいよ」と上から目線でほめておいた。

『紋切』と『風営法改正』はお勧め本だが、さらに『未来からの遺言 ある被爆者体験の伝記』(岩波文庫/伊藤明彦)や『死刑囚 最後の一時間』(宝島社/別冊宝島編集部)や『危険な世界史 運命の女編』(幻冬舎/中野京子)などは手軽に読めて刺激的だ。もちろん、ぼくの好きな吉村昭の漂流もの、歴史もの、戦記ものなどの著作全部、藤沢周平の書いた短編と長編の全部。井上靖の『敦煌』『楼蘭』などの西域ものもすばらしい。

あすあさっての土日は読書ではなく、DVDが愉悦の元。家にあるぼくのPCはインターネットはできないがDVDは利用できる。アカデミー賞大全集やヒッチコック全集20世紀の記録などを仕入れているのでこれで週末をすごすのだ。楽しみが多い割に人生は短いよ。







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