ペン森通信
男と女と出会いと別れ
 10月31日11月1日の土日、ペン森OBOGと伊豆へ行ってきた。宿泊はぼくが会員になっているルネッサ城ヶ崎。コテージ3棟に15人が泊まった。そのコテージは1棟ごとにかけ流しの温泉が備えてある。ぼくは気にいっていて年2回は行く。自然の温泉がぼくにとっては熱いのが困るが、水でぬるめて浸かる。メンバーズカードに押してくれるスタンプがもうまもなく満杯になる。すると1泊無料で宿泊できる。

 ところが今回はぼくの名前で申し込んでなかったので、スタンプは押してくれなかった。どうやら異動があったようで、常連のぼくを知っているひとがフロントにいなかったようだ。9月に行く予定があったのだが、大雨で当日キャンセルした。「今度5,6人でいきますから」と係に伝えていた。5,6人どころか総勢15人で押しかけたからキャンセルの電話を受けた女性がいたら、なにかと便宜をはかってくれただろう。

 フロントには見知らぬおじさんが座っていた。親会社を定年で辞めて再雇用されたか早期退職者だろうと思った。えてしてこういうおじさんは融通がきかないことが多く、現役時代は上司も部下も扱いに困惑していたはずだ、と想像をたくましくしてただ車に乗って待っている無聊をなぐさめた。運転してくれるのは、10期生か11期生のとき同じく伊豆を旅した際、ぼくと交代してハンドルをまかせた12期某くんである。

 この某くんは運転が下手くそで11期の合宿で山梨へ行ったときの帰り、田園の中の有名な蕎麦屋の駐車場で接触事故を起こした。日本海沿いに北上して秋田へむかったとき日没を迎え対向車がランプを点灯しはじめていた。運転手の彼もランプをつけたようだったが「東北は道路も暗い」と独りごとを言う。暗いはずだ、スモールランプしかつけていなかったのだ。「ポチポチと2回押さなきゃ主ランプはつかないよ」

 その彼が見違えるくらい巧みに運転して国道135号を帰路についていると、熱海の伊豆山で見えた白亜のマンションに1期生3期生と合同宿泊をしたことを思い出した。1期生女子が飲みすぎてダウンして押し入れで寝たことがあった。あれやこれやと思い出の多い伊豆だが、ぼくはゼミをもっていた中大のゼミ生ともよく訪れたので、多少思い出は混乱している。旅はプランの段階が楽しいというが、すぎてしまえば夢のようである。

 20期生のなかにはいま現在外国旅行中の者もいる。伊豆には2人連れで四国へ自転車旅行をした1人も参加していて、ぼくは今治のタオルを土産にもらった。生涯会うこともないような若者同士がペン森で出会って友情を深め、一緒に旅をする。ぼくはこんなときペン森をはじめてよかったと思う。車の免許を放棄してから、とんと旅をしなくなった。脚が不自由な老人になったせいもあるが、旅が思い出だけになったことは哀しい。

 人生は男と女と出会いと別れである。人生にとってペン森は男と女と出会いのいっときである。若者にまだ別れはない。卒業旅行も再会の望みがあるから別れではない。ぼくは明後日喜寿77歳を迎えるが、旅の思い出には浸っても、21期生と出会ったし、別れはさらに先の先だ。


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