ペン森通信
安倍政権を利するだけの野党
維新の会というのはなんだろう。共にテレビ番組「行列のできる法律相談所」にでていた橋下徹が、司会をしていた島田紳助に誘われて大阪府知事に立候補して当選したのがそもそものはじまりだろう。橋下が日本維新の会を立ち上げたときはぼくもすっかり騙されて、この男は将来総理大臣にまで上り詰めるのではと思った。総理大臣になる野心はまだ捨ててはいないだろうが、こんな二枚舌の男が総理になったら国民は振り回されるだけだ。

 橋下は大阪都構想の住民投票が否決された際、政界からの引退宣言をした。それを信じたひとは少なくなかっただろう。ぼくもそうだった。嘘八百でもあんなに堂々と並べたてる人間を信じないほうがおかしい。すっかり影が薄くなった石原元都知事は現役時代「日本に都はひとつあればいい」といっていたが、いつの間にか橋下支持に回っていた。政治家は朝令暮改の嘘を言ってもいい職業なのだろうか。性善説をとると馬鹿を見る時代だ。

 そう言えば、政治家は公約と実行とがまるでちがう。それが当たり前だとわれわれは思ってないだろうか。容認してはいけないことを容認して許してしまう、とすればわれわれの意識もしれたものだ。橋下を許した結果、かれは新党をつくった。「おおさか維新の会」である。この党は31日の党大会を経て11月22日に大阪府知事選と大阪市長選にいどむ。それが初選挙だ。5月の住民投票で敗れたのにまた都構想を公約に掲げる奇妙さ。

 「おおさか維新の会」は分裂騒動を起こしている維新の会の大阪系と言われている。大阪都構想はもちろん大阪系の命だ。ややこしいのは知事選も市長選も自民党は乗っていないが、官邸は総理大臣の安倍と官房長官の菅とが橋下や大阪府知事の松井一郎とよくめしをくって親しくしていることだ。官邸は大阪系を改憲勢力と踏んで、味方に取り込もうとしている。橋下の大臣→総理大臣という野望も政権寄りの姿勢で見えてくる。

 ぼくは政治部経験はないので、あくまでも素人判断にすぎないが、安倍政権の強硬姿勢を和らげる野党として橋下新党は期待されているにちがいない。51の国会議席をもっていた維新の会の橋下新党は20人程度らしい。この罵詈雑言の分裂騒ぎは安倍を利するだけだ。ぼくはこれまで失望した民主党以外の、とりわけ共産党に投票してきた。共産党は政権に座る望みはなくチェック機関として機能していると期待していたからだ。

 ところが近ごろ共産党の態度がおかしい。民主党に接近している。岡田民主党に魅力を感じるひとはまさかいないだろうが、共産党から秋波を送られた民主党の反応がどうもはっきりしない。好きなら好き、嫌いなら嫌い、と言ったらどうだ。この恋愛は成就しないね。1選挙区2万票といわれる票が民主党はほしくてたまらない、のだろうが、民主党が政権をとったらロクでもない党だと判明して滅入っているぼくらの傷は治りそうもない。

 安倍の一強時代はかくて終わりそうもない。けいいりょくと対峙しないメディアもちっともおもしろくない。学生時代は60年安保で騒然としていたが、新聞を読みたいばかりに徹夜したものだ。時代はめぐって当時、憎悪の対象だった人物の孫が日本の最大権力者になっている。60年当時に比べて日本は活気と元気がなくなってもやもやしている。


 
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