ペン森通信
若者によってぬるくなる老人
 プロ野球セリーグの監督は全員40代となった。40代はペン森で言えば、1期生41歳,2期生40歳である。長嶋茂雄は39歳で巨人軍の監督になった。たまたま長嶋監督を乗せたタクシーに乗ったことがある。運転手によると長嶋は「巨人が強くなるも弱くなるも、監督の手腕よりも兵隊の働き次第ですよ」と言ったらしい。その巨人の監督は40歳の高橋由伸になった。ついこの間まで代打要員の現役選手だった。

 高橋の現役引退に合わせて井端も現役を退いた。野球選手の選手寿命は短いが大相撲ほどではない。新聞記者も短かったが、最近は長生きするようだ。30年くらい前になるが毎日新聞社会部員の余命を調べた社会部OBがいた。63歳と短命だ。もっとも直前に現役記者3人が30かそこらで死亡したことがあったので、これが全体を縮める結果になったのだろう。先日ぼくの同期生の喜寿の会があったが、26人中死亡は4人だった。

 半年くらい前に元社会部長の90歳を祝う会があったが、会に集った仲間の間で杖をついていつのはぼくだけ。80代でかくしゃくとしているOB連中は大勢いる。しかしなにをしているかはわからない。農作業、認知症のかみさんの世話などを耳にするが、下流老人になっている者もいるだろう。新聞社は終身雇用だから消息はつかみやすい。OBの作家井上靖に会ったとき、なに某は定年後元気かい、と聞かれ知らずに参ったことがあった。

 ペン森生が内定して有頂天になっている姿をみると、かれらが老人になるのは想像できない。だがだれしも年をとる。ぼくも老人になるとは考えもしなかった。ペン森は20周年だ。パーティに思ったよりも出席人数が少ないようで頭が痛いが、結婚して第二子が誕生したばかりという欠席理由に接すると、こうして世代は交代していくんだなあ、という自然の摂理を実感せざるをえない。20周年パーティはぼくの生前告別式のつもりだ。

 だからできるだけたくさんのひとにお別れを言いたい。おそらく出席者の何人かは、今生の別れとなるだろう。次にパーティを開催するとすれば、ぼくの80歳の誕生祝いになるだろう。それまで元気を保つことが可能かあまり自信はない。一番若い21期生は20歳だからペン森開設と同じ歳回りである。ぼくとは60近い年齢差だ。この若すぎる大学生を相手にしているから、おかげで年はとらない環境にある。これは感謝である。

 ややもすれば齢を重ねると、若いひとには気の毒ながら、未来よりも過去を見がちだし、執着しがちでもある。今週末はOBに現役が混ざって伊豆高原へ行く。みんなは車だがぼく一人だけ電車の乗り継ぎだ。ぼくが列車好きのせいもあるが、一番の理由はトイレが近いからである。トイレの近い遠いは寒暖に左右されると思うが、歳も影響する。車は高速道路だとおいそれと停まってもらうわけにはいかない。漏らしを我慢し苦労する。

 伊豆高原は小田急ロマンスカーで小田原へ出て東海道線に乗り換え、熱海から伊豆急行でいくのがいい。伊豆急はリゾート21に乗って展望を楽しむ。コテージは内風呂で温泉かけ流し。もっとぬるけりゃ言うことはないのだが、水を加えてぬるめにせざるをえない。ぼくも若い大学生と親しくするのは、加水して年齢をぬるめていることになる。

 

 
スポンサーサイト

この記事に対するコメント

この記事に対するコメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する


この記事に対するトラックバック
トラックバックURL
http://penmori2007.blog108.fc2.com/tb.php/732-093a8641
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

瀬下先生

Author:瀬下先生
FC2ブログへようこそ!





最近の記事



最近のコメント



最近のトラックバック



月別アーカイブ



カテゴリー



ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる



ブログ内検索



RSSフィード



リンク

このブログをリンクに追加する