ペン森通信
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読書は人生でもある
 このところ本を買わない。自宅本棚にならべてある本は文庫本も入れて6000冊程度と思うが、読んでない本もかなりある。かつて読んだ本であっても、手にとって開いて文字をたどると、昔読んだことをおぼろげに思い出すが、筋は細かいところまでは記憶してない場合が多い。昔は海外の冒険小説やスパイ小説が好きだったが、冷戦終結とともにスパイものは失速した。いまは、藤沢周平を読み返しその巧みな小説力にうなるばかりだ。

ぼくの所蔵本はたいてい娯楽ものである。研究書や語学、古文書の類はまずない。日本とアメリカのエッセイ、小説を中心とした江戸や幕末の歴史もの、現代の風俗もの、政治権力闘争もの、歴史上の人物の伝記、内外の文学系などが多い.好色読み物もけっこうあったが、いまは少ない。引っ越しのたびに捨てた。家人の目に触れないようにこっそり処分してきたからである。写真集も何冊かまとめておいてあるが、まあ見ない。

子どものころから本好きだったのだろう。小学低学年の当時は漫画『少年王者』に夢中ではなかったかと思うが、定かではない。中学生では吉川英治の『宮本武蔵』、大仏二郎の『鞍馬天狗』、伊藤左千夫『野菊の墓』に時間を忘れた。高校に入ると、受験勉強はあまりしなかった。本ばかり読んでいた記憶があるが、なにを読んだかはほとんど記憶にない。ただ、漱石や鴎外ではなく海外ミステリーに傾斜していったような思い出がある。

大学に進学して卒業と同時に新聞記者になると、イギリスの海洋冒険小説にはまった。アリステア・マクリーンの『女王陛下のユリシーズ号』、スパイ小説の大家フリ―・マントルの処女作『バウンティ号の反乱』などを思いだすが、アリステア・マクリーンは有名な『ナヴァロンの要塞』をはじめ映画にも手に汗をかいた。大学時代に読了した社会学などの本も後輩に全部あげた。かれはほとんどをアメリカですごしているが読んだだろうか。

思い出せばきりがないと言いたいところだが、思い出せないから困る。脳から記憶がだいぶこぼれ落ちている。脳に残っているペン森生への推奨本は井上靖『天平の甍』『敦煌』『楼蘭』『蒼き狼』、藤沢周平『冤罪』におさめてある短編、吉村昭の『破獄』『漂流』などである。ぼくは『破獄』『漂流』『天平の甍』にはぜひ挑んでほしい。決して諦めることを知らない不屈の男たちから勇気と元気とをもらって生き方の指針にしてくもらいたい。

いつのまにか老齢に達したぼくは何回も同じ本を手にしてしまう。ページをめくってしばらくしてから、あれ、これは前に読んだと気付くこともたびたびだが、いままで気づかなかったのだから、新しく読むのと変わらない。わざわざ新冊を買わずとも、これまでのストックで十分に間に合う。ましてや先送りしてきたストックにはまだ読んでない本も多く含まれている。分厚くて漢字の詰まった本が目立つので難儀だが。

読書が趣味のないぼくの唯一の楽しみでもある。本を携行してないと電車に乗っても落ち着かない。夜は睡眠導入剤になってくれる。ときどき興奮と妄想をよぶこともあるが本こそ人生の友である。







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