ペン森通信
次に日本は中国に依存する?
『文明の衝突』で有名なハンチントンだったと思うが、日本について以下のように著書で言っている。「日本はかつてイギリスに頼り、次いでアメリカに依存してきた。今度は中国に身を委ねるだろう」。現在は軍事力が衰えてきたアメリカを自衛隊で補うような日米首脳会談であった。もちろんこれは中国の台頭を意識して日米のタッグの強さを世界に示したわけである。ハンチントンの予測は何年か先にそのとおりになるのではとぼくは思う。

いま井上靖の『天平の甍』を再読している。中国へ遣唐使として派遣された若き留学僧が鑑真和尚に渡日してもらう内容である.鑑真は学識の深い宗教人ゆえに渡来を惜しまれて密告されたりするが、日本に渡って教義を広めたいという意思は揺るがない。当時は漂流・難破が待ち受け死を覚悟しなければならない船旅を強いられた。鑑真は渡来を5回失敗する。その間約10年、失明してもあきらめず、753年現在の鹿児島県坊津に到着した。

ペン森で「外国人」と言う作文の題をだしたところ、万葉集を引き合いに出して「奈良時代末期のこの雑歌集は大陸から伝来してきた漢字による表現で成立している。日本は外国文化を取り入れ外国人に学ぶことによって発展してきた」と論じた者がいた。幕末は長州も薩摩も最初はゴリゴリの外国人排斥派だったが、両藩とも外国と戦ってその文明に触れて驚き、やがて尊王の開国派へと転換していく。外国とは欧米だった時代である。

乱暴な言い方をすると、アフリカではじまった人類の歴史は時計回りで発展してきて、今ようやく中国、東南アジアに到達しつつある段階だ。中国もアジア諸国もまだ先進諸国並みの文明を享受するには至らないが、すごい勢いで発展している。ヨーロッパよりもアジアである。ぼくは日本から進出してきた日本企業の従業員とその家族を読者にもつ「じゃかるた新聞」を勧めるが1,2名の語学達者を除いてペン森生は興味を示さない。

ぼくが思うに欧米の隆盛はもうか終わった。明確にその像が大きくなっているのはアジアだ。ところがいつまでも欧米にコンプレックスを抱き、とりわけフランスに対する片思いはまだひどい。日本海外進出企業上位10位の中でアメリカが4位にランクインしているが、あとは全部アジアだ。中国が断然多いものの撤退する企業も目立つ。1位中国続いて2位はインドネシア、3位タイである。日本人はアジアに偏見をもっているのではと思う。

中国も少子高齢化に悩み、やがて落日する運命が見えている。落日の前にアジアを経済で支配しようと独自のインフラ投資銀行(AIIB)を発足させるが、予想どおり日米は参加しないもののヨーロッパの有力国がこぞって参加を表明した。これで中国の出資比率は下がりその分アジアでの影響力も小さくなる。遅ればせながら日本も中国の出資比率をさらに低くするためにアメリカと相談しつつ参加するかもしれない。

どうも日本はアメリカと一蓮托生であることを安倍訪米ではっきりさせた。まだ国会審議もへていないのにアメリカの両院で安保法制の実行まで約束した。野党は存在しないかのような独裁総理である。アメリカの言いなりになるこの総理も将来に禍根を残すかもしれない。



 


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