ペン森通信
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朝日はこれからも野党たれ
 本日、日本テレビ報道局からインタビュー依頼の電話がかかってきた。ぼくに対する依頼ではなく、ペン森現役に対する依頼。きのうの朝日木村伊量社長の記者会見についてマスコミ志望の学生がどう感じたかを聞きたい、ということだった。残念ながら,いまは秋採用が中日の面接途上と地方紙を残すのみとなってほぼ終わった。作文を書きに来る受講生も1日1,2人程度で年間を通じて受講生が最も少ない谷間の時期に当たる。

 そのむね伝えると電話してきた女性記者は納得してくれたが、危うく「ぼくじゃダメなの?」と売り込みたくなった。渡邊恒雄読売新聞グループ取締役会長は主筆を兼ねている。経営トップが編集トップを兼務していることに疑問を感じていたからだ。ぼくは読者から負託を受けている編集権の独立のために経営は編集にタッチすべきではないと考えている。
渡邊は人事権をもっているから、絶対権力者である。巨人軍の人事も読売内部の人事だ。

朝日の社長会見で木村社長は「私が先頭に立って編集部門を中心とする抜本改革など再生に向けておおよその道筋をつけた上で、すみやかに進退について決断します」と辞意を表明した。社長が編集をいじると言ったわけである。本来、経営と編集は分離するのが正しい新聞のあり方だとぼくは思っている。だから渡邊会長が編集の決定権をもつ主筆についている点に納得がいかないのだ。経営トップが論説委員室に出入りするのもおかしい。

朝日の社長会見は自浄作用があったのも背景にあっただろう。記者たちの発言や突き上げが社内世論を動かし、社長も腰を上げざるを得なかった、とみている。もちろん、池上コラムの見送りと掲載によって点火したのである。12日付で解任された取締役前編集担当は会見で池上コラムに「過剰反応した」と反省したが、これで孤高の高みに立って1段上から睥睨しているように見えた朝日も世間を気にしていることがわかった。

ぼくは普段目にしない読売と産経を駅売店で買った。鬼の首を取ったような2紙の論調も愉快なものではなかったが、記者会見の質疑応答の一言一句まで網羅して読みではあった。経営と編集の分離の視点から問う記者はいなかったようだが、朝日の社長が約束した第三者委員会の調査はたぶん編集権の独立についても触れるだろう。多くの新聞社が株主を社外に求めず社員による持ち株を守っているのは編集の独立のためにほかならない。

朝日木村社長が進退を示唆したとき、既視感があったのは「あのおっさん」と吉田調書で言われた大震災時の総理管直人が同じように表明してから、いっこうに辞めようとしなかったからだ。よもや木村社長はそういうことはするまいが、新聞は編集出身でないと社長になれないというル―ルも変えたほうがいいのではないか、という点も、第三者委員会で指摘してくれるだろう。メディアの激変の時代だからこそそこまで踏み込んでほしい。

いまの政治状況は1強多弱と評される。多弱の中にはメディアも含まれるとだれかが意見していた。新聞で言えば安倍政権応援団は読売、産経、日経でアンチ安倍は朝日、毎日、東京。この逆風に朝日は弱腰になってはより信頼を失う。民主党政権にはひよったが、戦後朝日だけが真の野党だった。厳しさと闘志と硬直さと、矜持なき朝日は見たくない。




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