ペン森通信
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作文は内なる叫びを
 来週は11日から15日まで直前作文特訓を実施する。会場は11,12日がペン森、13,14,15日は中央区の産業会館。例年だと初日と2日目が混む。1日3本の作文を課すから、2日間でネタを使い果たしてしまう。3日目から極端に人数が少なくなるので、4日目の14日と15日は自己PR、模擬面接、グループ討論も組み入れようかと考えている。有料の会場を借りるのだから有効利用しなければ。合宿みたいなものだ。

 直前に作文対策をしてどれほどの効果があるか、水を差すようだがおそらくほとんどないだろう。本人がそれまでの人生で考えてきたこと、実行してきたこと、失敗から学んだこと、それらの集積がもたらした価値観といったものが問われる。一言で言えば読み手の内面に訴える内なる叫びがあるかどうか、と言っていい。それは作文だけでなくESや自己PRにも通じることだ。もちろん表現するに値するかどうかのセンスの有無が前提だが。

 このセンスというのがなかなか厄介である。ペン森では口を酸っぱくして一次情報を活用しろと強調している。マスコミの試験だから、と気負って社説みたいなものを書くひとがいるが、それは二次情報の加工にすぎない。今年は特定秘密保護法、集団的自衛権の行使容認と国の方針を根底から転換する政権の姿勢があらわになった。これらの問題に真正面から取り組んでも、それはどこかで読んだような聞いたような、鮮度のないものだ。

 書き方(構文)は、マスコミが1000字を課していたころは起承転結を要求していた。
起  三条木屋町 糸屋の娘
承  姉は十七 妹は十五
転  諸国大名は 弓矢で殺す
結  糸屋の娘は 目で殺す

糸屋の娘の妖艶ぶりを表現した江戸小唄である。「諸国大名は弓矢で殺す」という転が効いている。でもこれは真似しないほうがよい。起承転結はむずかしい、とくに転が、と学生は嘆く。なら混乱するから真似しないほうがよい。ましてや、800字が主流になっているいまは「現在→過去→未来」の流れになるように書きなさいと勧めている。テレビのニュース原稿がたいていそうだ。これは逆三角形型でもある。

もうひとつ有力な書き手順もある。組み写真方式である。「クローズアップ→近景→遠景」
という内容の流れだ。A地点とB地点に橋ができた。便利になったと橋を眺めて喜びを顔いっぱいにひろげているひとのアップ、次に橋の渡り初めをしているひとたちの描写、最後は橋がないために苦労した高齢者や女性たちの声と橋が完成するまでの歴史的な背景。問題はその橋が本人とどうかかわり、書くに値するニュース価値があるかどうかである。

 読売記者から作家になったひとの話。火事の通報があった。「何棟焼けた?1棟か、じゃいいや」かれは現場に行かなかったが大いに叱責された。燃えたのは1棟にすぎなかったがそれは五重塔だった。来週はなにより現場で一次情報を見つけるためのセンスを少しでも身につけるための特訓でもある。

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