ペン森通信
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いずれ日本も徴兵制になるか
 電車の中に「防衛省・自衛隊の説明会」の広告があった。入退場自由、履歴書不用、入場無料などとある。自衛隊は慢性的な定員割れから脱してはいない。大震災の救助活動など災害時の活躍ぶりは目立っても、その厳しい訓練に若者はおじ気を感じているのか人気は盛り上がらない。海上自衛隊の幹部候補生学校は防衛大学出と一般大学出がほぼ半々という。集団的自衛権の行使容認によって、自衛隊への入隊志望者の増減にぼくは興味津津。

 自衛隊は説明会があるくらいだから、制度的には日本はまだ志願制だが、徴兵制に移行するのではとぼくは予想している。戦争放棄の9条はそのままに憲法解釈を変更して戦争ができるようにしたのだから、自衛隊も自民党の憲法改正草案に盛られたように「国防軍」に変質してゆくかもしれない。自民党案には国防軍は「国際社会の平和と安全を確保」とか「国民の生命若しくは自由を守るための活動」とか、美辞麗句がちりばめられている。

 言葉は美しいが、政権の恣意でどうにでも都合のいいように解釈してしまうだろう。9条[戦争の放棄、戦力及び交戦権の否認]① 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し,国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。②前項の目的を達するため、陸海空その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。9条は人類の理想だ。

 日本国憲法という理想の追求に燃えたのは敗戦直後日本にやってきた進駐軍(占領軍)の民生局である。アメリカの若者25人が新しい憲法を起草するという任務についた。期間はわずか1週間。25人のなかには憲法の専門家はいなかったから、日本の民主化を完成させるために燃えに燃えて、世界中の憲法を猛勉強して草案作りに励んだのである。別途日本側も着手していたが、明治憲法と内容は大差なく国民主権なんて発想はなかった。

 アメリカ側の日本国憲法草案は秘密裏に行われたから、草案を示された日本側は根耳に水で仰天した。日本側は上から押し付けられたと感じた。しかし半藤一利の『昭和史戦後篇』によると、アメリカ側の記録をよく読めば、「必ずしも押しつけているわけではないように思える」という。現憲法を改正したい側の理由のひとつは「これは押しつけ憲法であるから、自前のものにしなければならない」ということである。

 アメリカの若者が練った草案は、戦争はこりごり、平和がいちばんだ、その理想を盛り込もうという情熱の発露でもあった。30年くらい前にニューズウイークが日本国憲法の基をつくった当時のアメリカの若者に意気込みを聞いたルポを特集したことがあった。詳細は忘れたが、こうして日本の憲法はできたのかと感動したことは記憶している。戦争放棄と主権在民こそ敗戦後の新しい日本にもたらされた理想追求だったのである。

 天皇主権の大日本帝国憲法(明治憲法)には徴兵の義務があった。日本国憲法には①普通教育を受けさせる②勤労③納税とご存じ三大義務があるが、もし自衛隊員が戦死したら、志願する若者はいなくなる可能性がある。そこで愛国教育を強化するとともに兵役義務を追加して、徴兵制を制度化することまで、安倍政権は織り込みずみかもしれない。いま19期秋組女子2人に憲法の講義中。
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