ペン森通信
民主党よ、育てたぼくらのことを思え
 小沢一郎というひとはその組織にとっては、獅子身中の虫だね。「獅子身中の虫、みづから獅子を食らうが如し」と仁王経という教典にあって、獅子の体の中にいて獅子の肉を食うという伝説からきている。自民党竹下派内の権力争いで小渕恵三元総理に敗れ、宮澤内閣不信任案に賛成して93年自民党をとびだしたときからそうだった。

 その後、93年新生党、94年新進党、98年自由党を結成、03年民主党に合流、06年民主党代表「まず私自身が変わらなければ」と。党首と代表に就いていたが、つくっては壊してきたから壊し屋の異名がつきまとい警戒されてきた。要するに小沢さん自身は変わってなかったのだ。強面、豪腕、わがまま、独断、強引、強権、原理主義、近づきにくい。あれほど親しかった側近が何人もたまらず離れていくのが通例だった。

 党をつくっては自党の肉を食って結局は離合集散、こんどは民主党の肉を食った。政権交代をあれだけ訴えながら、辞任会見で「民主党はいまださまざまな面で力量が不足しており、国民からも政権担当能力があるのかという疑問が提起されつづけ。次期総選挙での勝利は大変厳しい」。去り際にして砂をかけるような人間味のないあしざまな言辞を残し、民主党議員は腹の中が煮えかえるようだろう。その反発がなきゃ困る。

 民主党にとってはこのひとはいないほうがいいとぼくは思う。小沢さんは民主党を離党して17人連れて新党をつくり、参議院で自民党と連立を組めば、政権党に加わる。そうすれば民主党は過半数ではなくなる。このシナリオは自民党にとっては願ってもない魅力ではあるが、すると、身中にいて内側からわが身を食う虫を飼うことになる。こりゃたまらんねえ。自民党は受け付けまい。

 ぼくは選挙では民主党に投票するが、民主党よ育ってほしいという希望もぼくの投票行為にはふくまれる。参院選での民主圧勝は小沢戦略の勝利だとはあまり思ってない。小泉政権を引き継いだ自民党の自滅と小泉熱狂に対する冷却期間の作用だと思っている。民主党はじわじわと有権者が成長させてきたのだ。権力をもった者の私党ではない。有権者の党であることを忘れるな。

 
 
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新聞を読んでいると、時々「民主党は議論する開かれた党」と評されています。

「寄り合い所帯」「結束力がない」「一貫性伴わず」と酷評されても、“議論する党”という看板だけは降ろさないで欲しいです。
【2007/11/06 20:19】 URL | らっしー #- [ 編集]


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