ペン森通信
AK48の握手会とぼくの手握り
ラサール→東大出の数学の天才が九州のローカル線のボックス席で目の前に座っていた女子高校生と握手をして逮捕された。握手を強要したわけではないと東大出は弁明したらしいが「かわいかったから」という理由に下心がポロリと出てしまった。しかし握手したくらいで逮捕されるとはこの東大出はついてない、と自身思っただろう。女子高校生が学校に相談したところ学校から警察に連絡がいき、御用となったらしい。

男は、常習癖はないと申し開きしているというが、AKB48のノコギリ男よりもまだ救いがある。ノコギリ男は秋葉原事件と同じ青森出身だった。「人が多く集まる場所でだれでもいいから殺したかった」という供述した。動機も似ている。出身県による共通項はないだろうが、現代が潜ませている不安、不満、孤独、疎外感にはなにがしか関係があるだろう。いずれ気のきいた納得できる分析をだれか評論家がしてくれるにちがいない。

AKB48にはとても及ばないが、ぼくもよく握手した。「先生と握手をすると内定する」という伝説のおかげだ。女子だけでなく男子も手を握ってくる。老人だからもはや脂っけはなく、すべすべしているので先生の手は感触がいい、という声を女子たちが漏らしていた。といって、ぼくにも好き嫌いがあるから、いやいやながら握らざるをえない場合もある。好きでもない子の手を握るのは苦痛だ、と言っておこう。まあ、贅沢な話だけどね。

相手も信じてはいないだろうけど、内定に絡んでくると思うと、むげには断れない。かわいい子だったら、ラサール東大出と同じくこっちから手を差し出す。逮捕の心配はまったくないので、そのへんは気楽だ。でも、すでに就職した女子が久しぶりに遠方から訪ねてくると、内定とはもう関係ないのに、昔からの慣れで日中やホームや車内で手を握ってくることがある。他人の目がひどく気になるから気は抜けないのだ。

AKB48の女の子は顔を見ただけで吐き気がすると心で思っていても、握手会ではにっこりしていなければならない。アイドル商売も楽じゃないな。ぼくの「握手会」は3期生のころからつづいている。だからもう15年以上の歴史があって、AKB48よりも古いのだ。もっともAKB48のその勢いが一向に衰えないのに比べ、ぼくが握手をすることはめっきり少なくなった。効力がないことを学生たちが学習したのかもしれない。

就活はワラをつかむ心境に陥るというから、近年ぼくの手握りが激減したとはいえ、19期生の何人かとは実施する機会にめぐまれた。AKB48の握手会はファンとの距離を縮めるために考案されたという。アイドルたちははるかな星空のスターではなく、すぐそこにいて手も握れるし、ほんの数秒会話もできる存在だ。ぼくの握手とはちょっと種類がちがうようだ。第一、ぼくは知能の劣化現象が気になる平凡なじいさんである。

ぼくは立場上、作文を添削指導する先生と呼ばれる存在だ。家族に英雄なし、という言葉があるが、ぼくも学生との距離がない。最近は男女学生が老人をいたわるように扱ってくれるようになった。足が悪く歩みののろいぼくは神保町駅まで他人の倍4~5分かかる。見かねてしっかり手を握って付き添い、介護してくれる女子も出てきた。もっと出てこい。





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