ペン森通信
合宿所の食事から幸せと怖さを考えた
 19期生の合宿を15,16,17日に実施する。いつもと同じ八王子のセミナーハウス。内容も作文、ES点検、模擬面接、グループ・ディスカッション(GD)で例年と変わらない。参加者はOBも含めて20人くらいか。山梨の塩山で行っていた15期生のころまでは車3,4台の分乗組に電車組を合わせて40人くらいと大人数だったが、マスコミ人気の凋落とともに参加人数は減少してきた。19期生は26人中12人が参加するのみ。

 八王子のセミナーハウスは首都圏の各大学が金を出しているが、それだけでは運営できないので、セミナーハウス自身でも稼がねばならない。広大な敷地に食堂や宿舎のある本館、学生グループの宿舎、付添人用の個室建物、講堂、図書館などとそろっている。2泊3日で1日3食付きで1万5000円足らずだから結構安いが、老人のぼくには揚げもの中心の食事が苦痛だ。朝食のおかわりをした女子がいて驚かされたこともある。

 作文は16日に2題、その場で題をだすが、まだ決めてない。16日夜と17日午前に予定しているGDのテーマは事前に知らせて自分の意見や考えをまとめてきてもらう。①万能細胞「STAP細胞」の作製に成功しノーベル賞級の成果をあげた小保方晴子さんについて考えたこと②国民投票の年齢を18歳からとすることについての賛否③安倍総理の発言、行動、政策について考えること④少子化対策⑤未来を担う若者としてこれだけは言いたい。

 そのほか3~4題になるだろう。討論は昨年の例だとかなり白熱して時間をとった。人間性とか発言が論理的かどうか、学生の人間力が掴める気がする。マスコミ各社がこの方式を採用試験に取り入れる理由がわかる。少なくとも新聞社の採用試験は作文を主にした筆記試験、面接は1次から3,4次までとほとんど同じだが、途中にGDを組み込むところがあるのが近年の傾向だ。作文を手書きさせるのはもう何十年も変わらない。

 食事はぼくが若者であれば、不満を感じないのかもしれない。不満を覚えるほどの時代に生活している幸福も一方では感じる。ぼくのような老齢になると、それなりの体験を重ねているし、ましてや社会部記者だったから人間の狂気も知っている。日本も70余年前は新聞も含めて北朝鮮みたいな様相を呈していたのである。オウム真理教の地下鉄サリン事件から20年もたってない。ぼくの上の戦争世代は戦地の体験をあまり話そうとしない。

 「中国に来た日本兵,悪い人多いよ。わたしの村に日本兵襲ってきたとき、妊娠している女の人を、何人もの日本兵が追いかけた。妊娠している人よく走れないよ。すぐつかまって、何人もの日本兵が強姦する。それ終わると、銃の先についた剣で、妊娠した女の腹裂いて、赤子とりだすと、銃の先に刺して振りまわして、みんなで笑っている。(略)日本に帰ってきて、自分の家庭に入って、どんな顔して生きとるのか、こわい感じするね」

 『花岡事件の人たち――中国人強制連行の記録』(社会思想社・野添憲治)にでてくる花岡事件の生存者のインタビューである。ぼくの叔父も中国戦線に行ったが、なにをしたのかはわからない。戦後は中学のよき先生だった。素知らぬ顔をしていたのかもしれない。人間のこわさを若者世代はもう少し学んでもいい。


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