ペン森通信
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芋焼酎のお湯割りが飲める幸せ
75歳の誕生日は11月5日だった。お祝いの品をたくさんいただいた。一番多かったのが芋焼酎である。合計1升ビン11本と4号ビン4本。うちでも休日には芋焼酎お湯割りの晩酌をしているので、それ用にも4本持ち帰るつもり。ほとんどがあまり手に入らない銘酒である。1升で6,7回楽しめる。年内は酒の心配はなしだ。ありがたい。20代前半のころ医者の飲み友人がきみの先は短いと言っていたが、まだまだ飲める健康体だ。

 健康体を維持するために飲む量はお湯割り3杯にしているが、この量を守ることは自宅にいるときだけだ。晩食には3杯がほどよい。この量だと「酒は百薬の長」だと思うが、百薬の長はもっと少ないかもしれない。ペン森でも毎晩、お湯割りを欠かさない。器も大ぶりでおおむね4,5杯となる。帰宅途中、乗り換えのホームで転倒することもあるが、線路に転落しないだけでもよしとしている。自宅前の路上でひっくりかえることもある。

 要するに毎夜、酔っぱらって帰るわけである。でも若いときのように酔って荒れることはない。暴れることもない。歯向かうべき上司もいない身だ。良い酒飲みと自分では考えているが、口が悪い点は変わらない。軽微なセクハラはあるかもしれない。立ち小便はときどきやる。うちに向かう途中が公園だから、藪に放水する。朝出がけに、その藪のそばで保育園児が引率されて遊んでいると、その藪はばっちぃから近寄るな、と言いたくなる。

 つい酔ってしまうのは、まだ大丈夫だと強かった昔の感覚が残っているからだ。健康体ではあっても酒量の許容量は当然、落ちている。幸いなことにぼくは若山牧水みたいなアルコール依存症ではない。たしなむ程度というのが正確な表現にちがいない。旅の列車内と元旦は別として、飲むのは夕食のときだけである。このあいだ、たしか100歳の老人が、朝起きぬけに焼酎を1杯飲むのが長生きの秘訣、とインタビューに答えていた。

 老人はたんなる飲み助ではあるまいか。100歳以上が5万人を超える長寿日本だから、自分に都合のいい理屈をこねる老人も10人や20人はいるだろう。アル中は朝も昼も夜も見境なく飲む。若山牧水は43歳で歿するが、沼津に移ってから九州めぐりの旅をした。旅のあいだ絶えまなく毎日、朝4合・昼5合・夜1升と飲酒を重ねた。 白玉の歯にしみとほる秋の夜の酒はしづかに飲むべかりけり  若いときは1日2升5合飲んだらしい。

 もう30年近くも前になるが、国民栄誉賞を受けた植村直己未亡人と共通の知人女子との3人で宮崎・旧東郷町の牧水記念館を訪れた。ぼくらも旅をしていた。記念館は牧水の生家に寄り添うように建っていて2階建てだった。牧水は大酒のみでありながら4人の子をなすが、記念館の設計は長男である。牧水記念館の看板は川端康成が筆をとった。抒情歌人の牧水にも痩せた川端にもふさわしくない男性的な力感あふれる書体だった。

 牧水が飲んだのは日本酒だろう。焼酎はたいてい25度なので15度16度の日本酒より強く飲みすぎると足をとられる。だからぼくはスキップ代わりに転倒するのだ。ましてや、左足が上がらず擦り足気味の老人にとっては余計にそうだ。それにもこりず、今夜はペン森でトリ鍋をつくってお湯割りの後期高齢祝い酒5杯といこう。

 


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