ペン森通信
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垣根涼介を君たちは読んだか
 奇才、垣根涼介の『君たちに明日はない』(新潮文庫)を買いにペン森をでて、本屋に着いたら、どうしても垣根という名前が思いだせない。作家別棚を見回すも記憶にかすりもせず、あきらめて梅原猛の『日本の霊性』を手にして電車に乗った。日経の試験で「垣根」という作文題がどうしても読めず、ついにタイムオーバーとなって筆記落ちをして、朝日記者になった卒業生がいた。そんなことを電車の中でふっと思い浮かべたりした。。

 垣根涼介は、南米移民(棄民)の子が騙した日本国に復讐する痛快大作『ワイルド・ソウル』で冒険小説作家として名をはせたが、単なる冒険小説作家ではなかった。『君たちに明日はない』はサラリーマンものである。山本周五郎賞をこの作品で受賞している。幅広い題材を大胆かつ器用に料理する手際はまことに巧みで描写もじつにリアルである。あたかも匂いが鼻をついてくるような描写。それは狂愛小説『サウダージ』を読むとムッときてへきえきする。

『…明日はない』は33歳のリストラ面接官が主人公だが、決してじめじめしてない。この作家の主人公、あるいは登場人物はみな元気があるから、読後が爽快だ。元気をもらいたいひとのひとには『…明日』を勧めるね。福田首相をみるよりもパワーが身につくぞ。福田さんはパンチがないねえ。ここでは関係ないがね。

 いまぼくは佐江衆一の『長きこの夜』を買おうかどうか迷っている。夜中にめざめて脳裏に浮かぶのは・・・老人の無明長夜、ぼくは朝5時半にはじまる『朝ズバッ!』が待ちきれないことがしょっちゅうある。午前4時ごろ目がさめてベッドで悶々と来し方行く末を考える。そういう年回りなんだよね。これじゃパンチもパワーもつかないから、今晩も酒だ。人生は短く、夜は長い。実感してるよ。垣根作品には夜の長さをもてあます老人はでてこないから、ぼくは好きなのだ。
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