ペン森通信
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日本はどこかで間違えた
3月15日が締め切りの確定申告をすませた。年収400万円以下は還付金がない場合、申告しなくてもいいのだが、ぼくは4,5万円戻ってくる。これがGWのころ入金され、旅の貴重な財源の一部となる。ペン森をはじめる前は1800万円の年収でけっこう高給だったが、いまは年収200万円以下のワーキングプア1100万人のなかにははいってないというものの、年金を主収入源に300万円足らずの年収だから、貧乏人ではある。

ところが、若いひとたちみたいに失業がホームレス生活に直結するなんて心配はない。ペン森維持のためにマイホームのローンの支払いを引き延ばしはしたものの、無事払い終え、土地付き一戸建ての家も自分のものだ。旅だって今春孫娘と四国へ行くが、遠距離はJR割引のジパング会員なので3割引きで乗れる。医療費にいたっては1割負担だし、都営の地下鉄や東京都内を走るバスは無料ときている。70すぎの老人は恵まれているのだ。

年金は過去に払った以上の金額をもらえるし、年金年齢に達しても払った分以下しかもらえない若いひとは気の毒だ。去年読売は作文に「世代間格差」という題を出したが、若いひとたちからみると、ぼくら逃げ切り世代を苦々しく思っているだろう。ぼくは昭和世代だが、兵士として出征したわけではない。直接的には戦争は知らない。戦後の窮乏生活はかすかに憶えているものの、川で魚を獲って自給でき、超空腹のひもじさはなかった。

過去を振り返ってもトラブルやアクシデントがあったとはいえ、こうしてぬくぬくと生活できているのだから、じつに平穏平和なものであった。高度経済成長の波に身を任せて自らは努力もせず、時代がここまで身を運んでくれたといってよい。経済が20年低迷期にあったことも関係なく、消費活動に目をぎらつかせる必要もなかったのは、すでに十分なストックがあったからだ。未来不確実な若者には悪いが、戦後すごした昭和はよかった。

本日15日付の朝日は社説で「若者の自殺」を取り上げていた。「若い世代の死因の1位が自殺ナのは先進7カ国でにほんだけだ」と嘆いているが、いまこのタイミングでどうして自殺を俎上にのせたのだろう。「就職失敗による自殺も気になる。政府統計では、10~205年前の2・6倍だ」とあるから就活時期だからか。「多様な働き方ができる社会にかえていくこと」と提言を述べているが、生きづらい社会を替えうる説得力はまるでない。

いつから日本は生きづらくなったのだろうか。昭和のころは社会全体がもっと寛容だった。明るくもあったし、ゆるくもあった。いまよりも物質的には恵まれず、精神的には豊かだったように思う。子の世代は親の世代よりも豊かになる、という暗黙の約束があった時代だった。ぼくが警察庁を担当していた当時、市民のルール違反が話題になった。法律で規制しろと担当課長に迫ったら、「こうして社会は窮屈になるんです」といわれた。

ぼくら世代は昭和元禄を経て新自由主義の競争社会に突入し、格差のなかで息をひそめる幸福な老齢に達した。だが古き良き時代よもう一度、などとは思わない。安倍政権はそうなればと考えているだろうが、戦前昭和時代の軍事帝国にまで戻るのはまっぴらだ。
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