ペン森通信
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

あと10年、やりたいことをやる
北海道の網走から内陸に入った温根湯温泉のホテルの経営者と親しかった時期がある。ホテルに泊ってなにかの用で外へ出たら、こっちのほうが近い、とホテルのひとが抜け道を教えてくれた。高い塀に覆われたその中に足を入れるとたちまち立ちすくんだ。檻がいくつも並んでいて、檻の中には身長2mを超すヒグマが1頭ずつ入れられ、うなり声で迎えた。強い獣臭に身をすくませながら檻と檻のあいだを抜けて塀の外へ出た。

あれは密猟のヒグマではなかったかといまにして思う。そのあと吉村昭の『羆』を読んだが、これはなんと凶暴なおそろしい肉食獣だろうと戦慄した。きょうペン森に来る途中、前の7人掛けの長椅子には女性3人男性4人が座っていたが、ぼくはいつの間にかヒグマの目で前の乗客を物色していた。正面右端のむっちりと太い腿を黒いタイツでくるんだ若い女性は脂が乗って一番おいしそうだった。隣の痩せた中年眼鏡男はいかにもまずそうだ。

吉村昭の『羆』も開拓集落の家に押し入り女性を食う。やはりヒグマも嗜好があり、適度に脂肪のついた柔らかい女性を好むらしい。ぼくも腹に脂肪は付いているが、それは余分な脂肪だ。高齢だから肉も固くてまずいだろう。ヒグマは人間の顔の美醜には目もくれないのだろうか。美しい女性がいろんな意味で必ずしもおいしいとはかぎらない。それは世の男性が経験ずみだ。女性をみる観点にヒグマの目を取り入れてみるのも一興だね。

ぼくの亡母も肉付きがよかった。ヒグマがよだれをたらしそうな女性だった。父親は太っても痩せてもいなかった。ただこの両親は子どもの前でも人前でも手を握り合っていた。ぼくが女子の手を握るのに抵抗がないのは遺伝のしからしむるところ。ヒグマを思い出したのは前の席の太った女性が亡母を連想させたからだ。亡母は若くしてがんで亡くなったが、たくましかった。ついでにぼくはスズムシやカマキリに思いが走った。

小さいころ、うす緑色をしたカマキリが木の枝の上で交尾をしたあと、メスがオスをむしゃむしゃ食べる様子を何回も見た。前脚をのばしてオスをつかんで、ほんとにむしゃむしゃと音がするような食べ方であった。スズムシもあの可憐な美しい鳴き声とは裏腹に交尾のあとはメスがオスを食べる。スズムシは明るいところでは行動しないので観察はしてないが、メスがオスを食うのである。亡母は夫を食ってストレスがなかったと思う。

先月、13期生の結婚式参加の折、両親の眠る墓参りをしてきたが、さてぼくもここに納骨するのだろうと考えた。山の中で生を受けたので山に散骨してほしい。NPO法人日本散骨協会のHPによると、ぼくが希望する植樹散骨は、秩父の山の3坪のスペースに散骨の上に植樹して料金は50万円。秩父になじみはないが、東京からそう遠くない。ぼくが趣味で俳句をやっていたころの号は「恵山人」。「恵山人」にふさわしい散骨だと思う。

だが、山に還るのはまだ先だろう。女子をヒグマの目で見る新視点も楽しまねばならないし、女子の手も握り足りない。なにより行きたい国内の旅がありすぎる。ペン森の20周年も2年先だ。あと少なくとも10年、やりたいことをやってから散骨ね。


 


スポンサーサイト

この記事に対するコメント

この記事に対するコメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する


この記事に対するトラックバック
トラックバックURL
http://penmori2007.blog108.fc2.com/tb.php/519-e2d2b05e
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

瀬下先生

Author:瀬下先生
FC2ブログへようこそ!





最近の記事



最近のコメント



最近のトラックバック



月別アーカイブ



カテゴリー



ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる



ブログ内検索



RSSフィード



リンク

このブログをリンクに追加する





上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。