ペン森通信
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田中真紀子は正しい面もあった
文部科学大臣の田中真紀子が新設3大学を不認可にしたが、再審査することになった。ぼくは真紀子も将来を見据えていいことを言うなあ、と最初は思った。日本の大学の数は778校(国立86、公立95、私立597)である。2009年に大学進学率は50%を超えた。若者(18~22歳)の2人に1人が大学生だ。大学の数は増えるが、少子化で若者は減っていくばかり。減り続ける若者にそんなに大学を用意する必要があるのか。

田中真紀子ならずとも、矛盾はなはだしい大学の多数と若者の少数だ、と思うのが普通の感覚だろう。将来、若者の数がふえていく統計上の見通しがあれば、まあ許せる大臣の不認可だったかもしれない。だがその保証はまったくない。日本は05年から人口減少社会に転じているから、年金の世代間格差が大問題になっている。ぼくはきのう74歳になったが、払った金額よりも多く支給される世代だ。逃げ切り世代という恵まれた層である。

昔の寿命からいうともうこの世に生命体として存在してないはずだ。それがどうだ、ピチピチピカピカの20代女子と親しく戯れて、いまだにホルモン増産の活発な活動期にある。あと10年は生き長らえそうな勢いだ。10年生きると、それだけ現役世代に迷惑をかけることは承知している。医者にかかってもぼくはたったの1割負担ですむ。JRもジパング加入を利用すれば200キロ以上が3割引きとなる。3割はでかいよ。

ぼくら世代は日本の歴史上、最も恵まれた世代にちがいない。戦争に行かずにすんだ。前の親世代よりも生活は上昇するという社会的な約束ごとがあった。高度経済成長の上昇気流に乗ってただ浮かんでいればよかった。繁栄を知らず不況下の若者にはほんとに申し訳ない。日本の年金制度は賦課方式だから、現役世代がリタイア世代を背負う仕組み。当然破綻する。積み立て方式に転換すれば自分で積み立てた分は戻ってくるのだ。

だが、その移行期間をどうしのぐか、知恵が浮かばない。労働力と兵隊を補強するためぼくの戦前生まれ世代は兄弟が多い。ぼくも家内も6人兄弟である。一郎、二郎、三郎ときて、このへんで産むのは止めようと最後は留吉と名付ける例もあった。ぼくの孫は1人っ子だ。出生率は2010年1・39。89年に1・57ショックと呼ばれた衝撃を経て、少子化になれっこになった。出生数は73年がピークで209万人、いまは105万人。

ぼくが大学に入った1958年、大学進学率は10%にも届かず、大学数も234校(国立72、公立32、私立130)にすぎない。ぼくは私立だが新聞コースの学生39人に対し教授4人。個人指導のペン森よりもきめ細かだった。さて、真紀子大臣のことだが、最初は、とことわったのは、再審査3校のうち2校が専門性の強い大学だからだ。日本社会は異端排除の傾向があり、大学で培った専門性が殺される面がある。画一的なのだ。

つまり強い個性は出る杭だから打たれる。個性派大学の京大からノーベル賞受賞者が多く、官僚派の東大が少ないこともそのことを表しているだろう。グローバル化のこれからの時代、井の中の蛙では勝負できない。個性派大学を不認可にするなんてとんでもない。大量生産の偏差値優先の出ない杭こそ不要だ。田中真紀子は出すぎた杭だが。


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