ペン森通信
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橋下の攻めに朝日防戦一方
 読売新聞も朝日新聞もとんだ醜態をさらしたもんだ。いや新聞全体が田中慶秋法務大臣の暴力団関係者との交際を週刊新潮に暴かれ、なにも報じずに赤っ恥をかいた。警察官の不祥事や取り調べの際の誘導質問もゆゆしき問題だが、これとて新聞が暴き立てることはなかった。新聞が公人のプライバシーを守る必要はない、というのがぼくの意見だ。公人とは国民の税金で生活しているひとたちのことである。その代表は政治家や役人である。

他人のことはとやかく言えないが、新聞も警察も政治家も役人も日本国同様、劣化現象がいちじるしい。読売の大誤報「世界初、iPS細胞移植」は森口尚史のインチキを見抜けなかったまぬけぶりをさらしたが、ぼくだったらうそに引っかからなかっただろうか。いささか怪しい。ハーバード大学客員講師、東京大学先端科学技術研究センター特任教授などという肩書にころりと騙されたかもしれない。ぼくもブランドや肩書に弱い。

ハーバード大学に客員講師という制度があるかどうかは知らないが、ぼくは中央大学の客員講師だったことがあるから、引っかかりやすい素地はある。客員講師は普通外部から来る非常勤講師とことなり、月給制である。夏休も冬休みも決まった額が振り込まれる。非常勤講師は1コマ90分単位で1万8000円とか出来高制だ。中央大学の客員講師の給料は月5万円だったが、5万円とはいえ安定して振り込まれるので、大いに助かった。

朝日新聞の話は100パーセント子会社の朝日新聞出版が発行する週刊朝日10月26日号の緊急連載「ハシシタ 奴の本性」の差別表現問題である。きょう発売の週刊朝日のトップ見開きで編集長のおわびが掲載されている。おわびによると、「この連載は、編集部がノンフィクション作家・佐野眞一氏に執筆を依頼しました」ということだから、読売をだました森口のような売り込みではなかった。見出しも記事もひどかったとぼくも思う。

連載は1回で打ち切りとなったが、橋下大阪市長の非難口調も尋常ではない。きょうの毎日新聞によると「自身の出自に関する週刊朝日の連載を巡り、おわびが掲載された同誌が市役所に届いたことを明かし、『謝り方も知らない鬼畜集団』などと批判、公開の場で直接謝罪するよう求めた。記事を執筆した佐野眞一氏に対しても『佐野を(社会的に)抹殺しに行かないといけない』などと激しい言葉を並べた」という。

「(朝日)社内の関係部署のチエック、指摘も受けながら進めました」というが、どのような指摘があったのだろうか。佐野眞一は一連の宮本常一本までは好きだったが、『東電OL殺人事件』を読んで嫌いになった。ゴビンダは実際無罪になったが、ゴビンダ無罪論にあまりに肩入れする一方的な主観表現のノンフィクションが許されるのだろうかと疑念を抱いたからだ。それでもぼくは主観報道を是とするが、初めから結論ありの主観ではない。

災害や事故報道で被害者の数をただ述べるだけで終わらせるな、奥にある家族や人生に思いをいたせ、ということだ。石井光太の『遺体』や思わず内面をさらけだして無力感に泣き、悩む大震災の記者のルポなどは外から見た佐野眞一よりも価値ある主観報道のノンフィクションだ。


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