ペン森通信
人材の奪い合い秋の陣
 積年の疲労が蓄積されているのか、単に連続する暑熱のせいか、体がだるい。秋採用試試験は筆記が終わって、すでに面接がはじまった。この期間は模擬面接を求められるが面接官の役割をはたしてくれる卒業生は何人もいて、ぼくよりもかれらのほうが適任者である。面接を受けた記憶が生々しいし、どのような質問が来るかも予測できる立場にあるからだ。もっともどのような質問にどう答えるかは本人たちが思うほど重要ではない。

 面接は質疑応答の形式で進むから、どのように答えるかが大切だと錯覚してしまうのだろう。採用側は回答の中身はさほど気にしないものだ。あくまでも人間をみる、ということを忘れてはいけない。面接はマスコミの場合、新聞とNHKが3,4回。民放や出版社はもっと多く、8回目が最終という社もある。各段階の成績は上の段階にメモであげられるのが普通。途中でこのひとはぜひ採用すべし、というサインがあがる場合もある。

 秋の採用試験は朝日、読売、共同、NHKが実施する。8月は18,19、25,26日と後半の土日は全部筆記試験。共同は19日の日曜日に試験があったのに翌日の月曜昼すぎに筆記通過、面接日を知らせてきた。じつに素早い。はたして作文をみて判断する時間があったのだろうかと、疑問をもつ受験生もいたくらいのスピードだ。読んで判断するだけなら、評価コメントは必要としないから1人1時間10本以上は軽く処理できる。

 作文は1人で判定するのではなくたいてい、3人1組となって読み、ABCの三段階評価をする。3人がAなら問題ないが、ABBあるいはABC、ACCと分かれた場合にどうするかである。採点者同士の話し合いとなる。Aをつけた採点者が比較的発言力のあるえらい地位だったら、A評価に落ち付きやすい。そこはしっかりサラリーマン社会だ。受験生にとっては自分の作文に合う採点者にめぐり合うかどうかが、運の分かれ目。

 面接も複数の面接官がばらばらの点をつけることがある。受けるほうにとってはこれも運。面接は回が進むにつれ、面接官の地位もあがり年齢も増してくる。1時面接は仲間に迎えたいかどうかが大きなポイントになるから、個性的なおもしろいタイプが好まれやすい。ところが回数が進むにつれ、角のとれた丸いバランス型が有利となる。冒険的個性的な要素が消えてゆく。地位の高いおじさんは、冒険が嫌いな保守主義者なのだ。

 記者は接客商売でもあるから、男女とも若きにも老いにも好かれる、感じのいいタイプは絶対的に強い。ペン森にもこういうタイプが1期に1人はいて、複数社から内定をもらう。それでいて文章も巧みで頭の回転が速い、ときては入社後の可能性も楽しみ。感じのいいひとは今秋組にもいる。他社よりも早く、感じのいいあかるい可能性のあるひとを採用したいから、各社間の人材奪い合いは激しい。ペン森では朝日の人気が落ちる傾向にある。

 若いひとは近年、入社して3年以内に35%が退社する。メディアも人事計画が狂ってくるのでその点、頭が痛い。精神的にめげず、うつにもならず、辞めないひとをいかに見極めるか、に神経を使うのが面接でもある。ところが必ず、ババ抜きのババをつかむ社があるから笑えない。ぼくはだるさから解放されるため、みんなの面接期間中に温泉へ行く。

 

 

 
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