ペン森通信
お盆休みは秋採の直前特訓
 この夏は夏休みをもらわねば、と思っている。世間は13日(月)~17日(金)までの休みが多いようだ。前後の土日を合わせると、11日から19日までの9日間となる。9日間もあれば、ただうちにいる手はない。海外は、アフリカの果てまで行ける。日本も縦断の旅ができる。ところがぼくは11日から19日までは休めない。マスコミ秋採用の筆記試験が迫っているからだ。最後の仕上げの集中特訓の面倒を見なければならない。

 秋採用試験とはいっても8月は真夏だ。夏の採用試験といったほうが正しい。8月18日読売、19日共同、25日NHK,26日朝日と、8月後半の土日は各社振り分けてダブらないように実施する。だから世間が休みのときに老体のぼくは出てきて、試験に臨む学生のために13日~17日は最後の仕上げの面倒を見るのである。特訓と言っても、中身はたいしたことはない。論作文の各社予想課題を持ちネタで時間内に書いてもらうだけ。

 要するに持ちネタをあらゆるお題に当てはめて論作文を書く持ちネタ使いまわしの練習である。本試験の論作文時間は60分ないし70分しかない。その場で考えて新しいネタで書こうとすれば時間はすぐ使いきる。持ちネタを用意してどんな題にでも適応できる準備をするにしくはない。問題は使える持ちネタを持っているかどうか、である。論作文は駄作を100本書いても意味はない。それよりも秀作1本をもっているほうが得策だ。

 その秀作を使いまわす。論作文のおしまいに無理やり関連づける。それは採点者に見破られやすいが、それでも駄作の使えないネタよりもよほど可能性は高い。ペン森は内定率がきわめて高率で卒業生はマスコミ界にあふれているが、ぼくは記者時代の仲間にしばしば揶揄される。「きみはできの悪い連中までマスコミ界に送りだしている」。でも、本人は秀作1本を書く才能があった。その才能を見極めなかったのになにをいうか、である。

 たしかにこの若者はマスコミでは使えそうもない、というのが内定したりする。これは採用する側の人をみる目の劣化の問題であって、若者やぼくにはいささかの問題もない。
ぼくの感じでは以前、記者がネタ収集に秀でた記者と書き手の記者という二つの流れがあったころ、作文を判定する目も高く厳しかった。ペン森出身の記者は定着率が高く、離職者がすくないのは、論作文やESを通して志の部分に比重をかけているからだ、と思う。

 志の有無は記者が読者の負託に応えられるかどうかの責任感にかかわってくる。辞めなくて自分が属する媒体を活用して志を表現できれば、それに越したことはない。論作文の秀作とは表現欲望が最も効果的に表れたものである。内容の粗っぽい論作文でも、志がこもっていれば訴えるパワーがちがうものだ。その書き手は可能性のある楽しみな若者ということになる。13日からの集中特訓は秀作エキスの応用活用を試すのである。

 促成栽培のような集中特訓だが、それに至るまでの継続的な書く努力がなければほとんど意味をなさないから、結局は志追求の表現欲望が長持ちする記者やライターを輩出したいための特訓なのだ。それが終わったらぼくも夏休み。

 

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