ペン森通信
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無人島に持ってゆく本は妄想本
 無人島にもっていきたい1冊という問いに対して、ひとはどういう基準で1冊を選ぶのだろうか。すでに読んだ本、まだ読んでない本とに大別すれば、まだ読んでない本は中身の正体を知らないからぼくには怖くて選べない。すでに読んで感銘、感動、教示を受け、想像力を刺激してくれた本ということになるだろう。小説はいったん筋がわかると興味が失せるので、哲学書や歴史書、辞書、エッセー、自然科学の類、その他に落ち着くのでは。

 では具体的にはどの本?ということになると、はたと困る。それでも決めねばならぬ。これが無人島に連れて行きたい女性を1人選べ、となると比較的簡単だ。まさか性格の悪い女性を選ぶばかはいるまい。これまた知っている女性、ということになる。いや、性格の悪い相手に二重丸をつける男がいるかもしれない。いつ殺してやりたいか腹が立って、イライラと苛立つので退屈しなくて好ましい、というタイプがいないとも限らない。

 だがぼくはせっかくだから理想を追って、性格のいい従順な、文句や愚痴ひとつ言わない明朗闊達な健康体の女子がいい。もちろん、本と違って人間には感情というものがある。こっちが勝手に相手を決めて持ち去るというわけにはいかない。相手がいっしょに行ってあなたと2人で暮らします、と了解しなければ実現しない。相性もきわめて重要な要素だ。相性の合わない同士だと不運きわまれり、わざわざ地獄へ行くようなものだ。

 ぼくは無人島行きを仮定して、目星をつけている女性がいるが、相手にとっては青天のへきれき、たまったものではないだろう。でも、妄想は勝手です。妄想に従えば、彼女は唯々諾々とぼくと行動をともにする。喜んで同行してくれる。無人島で子どもも産みます、
育てて、家庭を築きましょうよと張り切る。これは誤算。ぼくは子孫を残すなんてことまでは妄想してない。若い相手は本能のままぼくに日夜迫るかもしれない。えらいことだ。

 と、まあ、ひまなときは妄想も飛躍する。いま、「ひやく」を転換したらいきなり「秘薬」が出てきた。秘薬も効き目のない老人だから、飛躍的な妄想によってホルモンの分泌を促そうとするのだろうが、切ない身になったものだ。妄想だけで鼻血がでた過剰な肉体はどこへ行った。もはや、水虫もできない、ようだ。頭のなかは妄想するくらいだから、まだかなり生っぽい。ぼくは本にふけり、妄想癖ににやけるあやしい書斎老人。

 無人島へ持ってゆくとすれば、妄想をかきたてる本、ということになる。それは歴史書でも哲学書ではない。一見して無味乾燥な分厚い本。この1000ページを超える中身には情報がみっしりと満載され、妄想を巻き起こす材料であふれている。大判の時刻表だ。ぼくはこのJR制作版と交通新聞社版を自宅とペン森に備えている。ひまなときにこれを眺めては、飯田線のだれもいない無人駅にたたずみ、次は北海道の日高本線に乗っている。

 時刻表は鉄道路線図だけでなく主要駅構内案内、列車編成表、路線バスの路線、ハイウェイバスや空路のダイヤ、都道府県の都市・温泉別のホテル・旅館が掲載され、ちらちら見るだけで興奮、うずうずする。旅ごころが湧いて、非日常の世界にたちまちいざなってくれる。旅には必ずかわゆい女子が同行して、ほれ酒の相手もしてくれるのだから、やはりこの1冊だ。

 

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