ペン森通信
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原発事故調と『失敗の本質』
「福島原発事故は明らかに人災」と断じた国会事故調査報告書が公表された。事故調は、他に政府事故調、東電事故調、民間事故調とあるが、きのう5日に公表された報告書が最も歯切れがいい。第三者の考えがにじみでていた民間事故調の報告書は「多種多様な癒着構造をもっている原子力ムラ」の弊害を指摘した。これは1冊の本にまとめられペン森の講義にも使わせてもらった。国会事故調の黒川清委員長は民間事故調から引き抜かれた。

 事故調が4つもあるので、一番権威があるのはどれか迷うところだが、国会事故調はメンバー選びに自民党の意向が反映されている。すくなくとも東電事故調よりは信頼性は高い。今回の東電、官邸、経産省を指弾する報告書のメンバーは大飯原発の再稼働をどのように受け止めるのであろうか。メンバーがそれぞれメッセージをだしている。その点に絞って質す記者はいなかったのか。黒川委員長は現政府の安全基準を批判していた。

 新聞には報告書の要旨が掲載されていたが、6日朝のテレビはほとんどこれに触れてはいなかった。触れても新聞の「人災」を強調した見出しなみでおざなり。中身まで踏み込むには内容が広範すぎて、制約された時間内にコンパクトに報ずるにはお手上げ状態で、テレビの不得手な分野だったのだろう。あるいは視聴率はとれないと見たのだろうか。新聞とて、要旨を読みこなした読者がいたかどうか、疑問だ。ぼくも読み通してない。

 しかし、週末には読まねばならない。うちでは毎日と朝日を購読しているが、新聞購読時間は朝約1時間にすぎない。ペン森で毎日を読む時間が約2時間あるが、リハビリ治療のために整形外科に寄ってくるようになってから、購読時間はより少なくなった。このところ、春採用試験の時期がすぎ、秋採用の受講生の入塾を待っているが、入塾者はごく少数でその分、時間の余裕はできた。余裕時間は読書にあて、夕刊を精読して酒になだれる。

 報告書の要旨は新聞の見開き2ページにわたった分量。明日土曜日か日曜日に読むことになるが、読み通さねば、と思いつつも読まぬままずるずると今日にいたっているのが、名著『失敗の本質』。これのは「日本軍の組織論的研究」という副題がついているから、言うまでもなく旧日本軍を分析した組織論である。組織論は嫌いではないが表現が硬く、かつ軍事用語が多い。防衛庁担当経験があって抵抗のないぼくなのに手こずったままだ。

 福島原発事故でまず思い出したのが、この『失敗の本質』だった。おそらくどの事故調のメンバーも、『失敗の本質』は参考のために読んだにちがいない。東電だけでなく、官邸も、東電社長も総理大臣も担当大臣も官僚もあの太平洋戦争で旧軍が犯した失敗をまた繰り返したのである。ぼくも中公文庫の著名な『失敗の本質』を断片的な拾い読みではなく、ぜひじっくり腰を据えて読み通さねばならない。とまた、何回目かの決心をする。

 
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