ペン森通信
煮詰まった民主党
つぎの総選挙で民主党は、どういうマニフェストを掲げるのだろう。守られない公約をいくら訴えても、浮気は絶対にしないと誓う新郎と同じで、だれも信じない。最近、派手な結婚式をあげて祝福にあふれてスタートした若い夫婦が離婚して周囲をびっくりさせた。3組に1組が離婚する時代だから、相手と生理的に合わないとかの理由で別れても、それ自体が社会に影響を与えるわけではない。民主党のマニフェスト破りこそ罪だ。

 既成政党に対する不信感と政治に対する不満はもはやアラブの春をよんだチュニジアやエジプト並みのレベルに達しているかもしれない。6月29日に官邸を取り囲んだ普通のひとたちの大飯原発再稼働反対の大デモは主催者によると20万人に達したというから、アラブのように内発的な盛り上がりであった。ツイッタ―やフェイスブックの呼びかけで自然発生的に集まった市民デモはインターネット時代の歓迎すべき新しいスタイルだ。

 ぼくらが経験した60年、70年安保も一部自然発生的な要素があったものの、党派の指揮による組織だった行動という面が強かった。民主党も指揮者なしの印象。野田増税総理はいのちを賭けると何回吠えてもまったく効き目がなく、小沢一派は出て行った。その小沢一郎の威光も哀しく衰え、被災地の地元岩手の議員2人がそっぽを向き、新党どころか死に党みたいだ。それは民主党の運命も同じで滅びゆくうたかたを予感させる。

 新聞もテレビも民主党分裂の政争報道に熱心だが、これでなにが変わったというのだろう。実体はなにも変わらない。社会保障はどこへ消えた。国会議員削減は夢幻か。歳入庁はどうなった。自民、公明は消費税増税だけの部分連合で、民主の社会保障には反対。つまり自民、公明は一時的に体の関係は結んだが結局は、はいそれまでよ。未練たらたらの民主はなお身も体もなげうって、誘惑しようとするが、自公はまるで冷たい。

 つぎの総選挙は近いといわれるが、民主も小沢新党も見る影もなく惨敗だろう。代わって自民がのしてくるが、衆議院過半数にはいたらない。民主と連立するだろう。別れた夫婦がいやいやながらいっしょになるわけだ。これまで屋外で騒いでいた維新の会という暴れん坊も堂々と屋内にはいってきて、大声をだしはじめる。ちょっと収拾がつかない感じだが、維新の会はその革新性で一家を乗っ取る勢い。ま、こういう流れで、希望はない。

 橋下維新の会は天下を取るかもしれないが、橋下は姥捨て政策を掲げている。老人には苛烈な合理化を進めそう。世の中には老人嫌いが多いから、それでも支持を集めるのだろう。自分も老人になるのを想像しないでさ。いずれだれでも長生きすれば、しなびたじいさんばあさんになる。ぼくみたいに肉体老人、こころ青年という変わり種もいるけど。小沢分派党も民主も自民も公明もその他の党も、なぜこうも清新さに乏しいのか。

 民主は、古色蒼然たる自民にくらべ、最初は清新だった。いまやそれは微塵もない。人間も結婚披露宴の新郎新婦は清新だ。ときに新婚3年で古びてしまう妻もいるが、民主は新幹線復活、原発再起動と政権3年にして存在が煮詰まったばあさんより詰まってきた。

 
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