ペン森通信
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果てしない欲望の期限
神田神保町で最もロマンと妄想を刺激する欲望はてなしの場所は、ぼくにとっては書泉グランデの6階だ。わくわくして年がいもなく夢見心地になって、時間を忘れる。あたかも好きな女子と官能にひたった状態に似ている(うんと昔だけど、ぼくもそんな快楽を経験したことがあったなあ)。その6階は鉄道専門の雑誌・本の売り場で、鉄道好きが集う占有領域。きのうはここで『鉄と鉄道』7月号と『全日本鉄道旅行地図帳』を仕入れた。

ぼくはいわゆる青春18キッパーではないが、各駅停車乗り継ぎを楽しむ旅好きではある。青春18キップはとっくに青春がすぎ去ったコンニャクでも、りっぱな有資格者になれる。ぼくもこの夏は利用してみよう。『鉄と鉄道』は「最長片道きっぷ」を特集し、現在の最長ルート稚内→枕崎5641キロを4人の作家などがリレールポしている。最長ひと筆書きの旅はいまも盛ん。ぼくは国鉄の古典的なルートを17期の旅友女子に勧めている。

旅は「どこへ」「だれと」が夢をかきたてる最大の要素になるが、17期の旅友女子はぼくに弟子入りした。夏に父親と2人で北海道からスタートして片道ルートに行くらしい。ぼくも本州のどこかの区間で同行受け入れを期待している。彼女も酒好きだから、五能線や羽越本線から窓外の日本海に沈む夕日を楽しみながら一献傾けつつ、秋田、鶴岡で途中下車して街を歩いてみたい。坂町から内陸に入り米沢、山形、新庄と見所も見逃せない。

古典ルートは駅前や商店街の興亡を確認して昭和を知る旅になるはず。だから沿線の事前考察がこのルポの成否を握る。ただ列車に乗るのではなく、鉄道沿線ルポが眼目なのだ。列車の旅人なら、宮脇俊三や種村直樹がいる。宮脇の文章は文学的な香りが高く女性のファンも多い。ぼくの知人、種村は乗り鉄マニアの教祖。宮脇の本には種村にも教えを請うたことが書いてある。種村は孫娘を「こだま」「ひかり」と名付けたくらいの徹底派だ。

ぼくの孫娘も鉄女にしたい。去年は松本→飛騨高山→金沢とまわったが、今年は7月に南三陸にペン森生とともに行く。9月ごろ、まだ彼女の大学が始業する前に別の旅ができればいい。高校生になった年から旅友に加わった孫娘はもう大学生である。9月はペン森生が4人いる四国行き、と算段している。愛媛にいる女子と孫はおととし会って顔なじみだ。この愛媛女子は旅友ではないが、旅友に近い。仕事があるので時間がとれない。残念。

70代は人生の決算期が迫る時期だ。ぼくは崇高な人間ではないから、元気なうちに好きなことをやっておこう、という心境になっている。これまで制約、拘束を課してきた人生を解放しようと決めたのは4年前だった。いかにも俗人だが、根が俗なので仕方がない。といっても、列車の旅をすこし増やしただけの変化しかないのだが。思いきり欲望を満たしてみたい、という欣喜法悦の我欲は果てしない。でも、肉体が言うことをきかぬ。

きょう電車を降りたら、14期女子に声をかけられた。別れ際、「わたし、彼氏ができたの」とうれしそうだった。えっ、いままでいなかったの、と内心びっくりしながら、人生これからだね、と慶賀した。恋のできる年齢に期限はないが、体の能力には期限がある。




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