ペン森通信
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20代女子はぼくのライフライン
きのうは5冊の古本を仕入れた。小松左京のSF巨編『日本沈没』(上下)、名手三浦哲郎の短編集『わくらば』,山崎朋子の大宅壮一賞ノンフィクション『サンダカン八番娼館』、JRの前史を知るための原田勝正『日本の国鉄』。しめて計500円。これは安い買い物だろう。明治時代北海道の開拓を強いられた囚人の辛苦の記録、吉村昭『赤い人』を読みさしているが、以後なにから手をつけるか、うきうき目移りする。

恥ずかしながら『日本沈没』は昔読了したが、筋はよく憶えてない。『サンダカン』にいたっては、この著名ノンフィクションを読んでもいないのだ。わが本棚のどこかに単行本が埋もれているはずだが、整理が悪いので見つけだす気も起こらない。同じ本を買っても100円だから、すこしも惜しくない。ぼくは土日の家庭用買い物のついでによく100円ショップに寄る。100円ショップもコンビニと同じく、いまやライフラインだ。

大震災の被災地にいち早くコンビニが仮設ながら店を開いたのも、住民やボランティアにとって身近になくてはならない存在だからだろう。ぼくは南三陸で屋外のトイレにはいって、コンビニのありがたさを知った。ただし、普段の生活でコンビニを利用することはまずない。便利な分、値段が割高だからである。入店したとたんに、あのおでんの匂いが耐えられないといって、ついに行かなくなった女子学生を知っている。

その女子学生にとってもぼくにとっても、コンビニはライフラインを形成するものではない。このような存在はもはや少数派だろう。若者が道案内をするとき、途中のコンビニを目印にあげる場合が多い。ぼくら老人は過去の職業体験や育った環境から銀行を目印にあげる、とか理髪店、パーマ屋、クリーニング店、薬局、医院、ラーメン屋、飲み屋、雑貨店、公園、学校、お寺、駐車場、自販機、建物の特徴を目印にとかじつに多種多様。

100円ショップはありがたい。日用雑貨や台所用品はたいていそろっている。雨宮処凛がなにかに書いていたが、100円ショップのおかげでやっと食いつないでいるひともいるらしい。たしかにパンもインスタント食品も100円ショップで間に合う。ぼくは酒のつまみをよく買っている。食器やトイレ洗剤もそろうからありがたい。100円ショップは貧困日本を表すひとつの産物といえないこともないのだ。

格差社会というより階級社会に近い様相をていしているのがいまの日本。所得格差ははげしい。ぼくは年収300万円にも満たないが、200万以下がごろごろしている現状では底辺でのたうっているわけではない。大卒の内定率が93%と昨年より改善されたというが、3年以内の離職率は35%にのぼる。この離職率の高さこそ大問題だ。離職した若者たちはどこへ行っているのだろうか。親のパラサイトもいれば自殺予備軍もいるだろう。

年収300万足らずでも、ぼくには本と旅と若い女子というライフラインがある。本は古本、旅は従来線のほうがたのしい。女子は古いのはおかん。20代後半や30代が嫌いなわけではないが、やはり20代前半は鮮度がみずみずしい。いつも新鮮な20代に接しているとぼくのライフラインには初夏のようにいきいきと血が通う。
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この記事に対するコメント

とても魅力的な記事でした!!
また遊びに来ます!!
ありがとうございます。。
【2012/06/05 11:39】 URL | 添え状の書き方 #- [ 編集]


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