ペン森通信
なぜ旅へ出るのか
 まもなくGW。5,6月は1年間でぼくのいちばん好きな時期だ。薄緑の若葉が萌えたつ生命の季節である。GWから梅雨までのあいだ、さわやかな風に吹かれてローカル線に乗って旅をしているときに、ぼくは無上の幸福感にひたる。山間のホームに降り立って新緑の風景を眺め、木々の葉が裏返って白い腹を見せるとなんだかほのぼのとなつかしい。少年のころ走りまわって転んだ斜面の土の凸凹と匂いがよみがえる。

 今度のGWは暦どおりにペン森は開閉店する。ぼくもペン森はじまって以来はじめて、GWらしいGWになる。5月1,2日に顔を出すだけであとは休みだ。春採用が一段落して、この時期は最も気が休まるのである。だからうちにじっとしているテはない。近場のローカル線に乗ろうかと算段しているところ。もうほとんど乗りつくした感があるのだが、なに気分が変われば同じルート同じ列車でも乗り心地も車窓の光景も新鮮になる。

GWがすぎるとぼくの花粉症(鼻炎)が激しくなるのだが、体の変調よりも外気の清々しさのほうが勝るので、旅の計画をたてている。奄美大島に7期生が赴任している。かれを訪ねてゆこうかという話がペン森生のあいだで盛り上がっているが、さてどうなるか。ぼくの知り合いの作家は大の飛行機嫌いで、東京から陸路と船で4日かけて奄美へ行ったというが、飛行機嫌いのぼくには、その真似はできない。鹿児島経由で向かうのかな。

 奄美は目下のところ女子3人と男はぼくだけだが、7月になると被災地の三陸町に行く予定。ここにも12期生が駐在している。大学生になったぼくの孫娘とペン森生の混合旅である。こっちのほうは旅費もたいしたことはないが、奄美は旅費がかさむ。来年の2月に13期生が鹿児島で結婚式を挙げる。これにも出席しなくてはならない。ぼくの財政がもつかどうか。ペン森生は旅費の都合がつくのだろうか。なにか気がかりな奄美行き。

 だれだかは忘れたが、年寄りが長生きするには義理を欠くのがいちばんいい、と言っていた。冠婚葬祭の類には健康のため欠席するにこしたことはない、というわけだ。普段でさえぼくは酒の切れ目がない。冠婚葬祭には酒がつきものである。たいてい昼酒だから、つい度を越してしまう。高校時代ぼくは昼間から焼酎の水割りを飲んでいた。ツッパリ不良ではなかったが、まじめな規格品でもなかった。大学では焼酎がウイスキーになった。

 むかし社会部記者だったころ、部員旅行があった。宿に着くと、すでに数人がぐでんぐでんの状態だった。それでも夜遅くまで酒あり、麻雀あり、花札ばくちあり、暴力沙汰あり、ヌードありの治外法権的な騒ぎがつねだった。こういう美風もいつのまにか消えた。酒の上でタチが悪いのは、教員、警察官、銀行員という。日常が抑圧されてストレスがたまっていると解したい。新聞記者も他者を抑圧し、自らを窮屈な職業に変えてきている。

 ペン森は合宿を年2回実施する。八王子でおこなうようになってから卒業生の参加率が格段に増えたが、これは一種の帰巣本能の発露ではないかと思う。合宿は旅ではないが、旅的な雰囲気があって、帰巣本能を刺激するにちがいない。どこへ行っても胸の高鳴りをおぼえて飲むぼくの旅は若返り希求かストレス解消か。
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まとめteみた.【なぜ旅へ出るのか】

まもなくGW。5,6月は1年間でぼくのいちばん好きな時期だ。薄緑の若葉が萌えたつ生命の季節である。GWから梅雨までのあいだ、さわやかな風に吹かれてローカル線に乗って旅をしているときに、ぼくは無上の幸福感にひたる。山間のホームに降り立って新緑の風景を眺め、木々?... まとめwoネタ速suru【2012/04/20 17:10】

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