ペン森通信
旧作名画DVDなら神保町
 神保町は便利な街で書店をのぞけば新刊本や話題の本が買える。世界一の古本屋街でもあるから、時間をかけて回って200円300円あれば、買いそびれていた本を仕入れることができる。このところぼくは100円古本から掘り出し物を見つける楽しみをおぼえた。最近はビデオやDVDの名作も書店、古本屋の店頭に並ぶようになったから旧作映画好きのぼくはたまらない。先週は小津安二郎の傑作『東京物語』を380円で買った。

 観ようによっては、この映画は田舎から上京してきた両親を実の息子や娘が次第にけむたがってゆくことから、無縁社会や孤立死を予感させるような皮肉映画である。その店には小津映画がそろっているが、洋画の古い名作も数々ある。きのうはジョン・スタージェス監督の『ガンヒル決闘』と『郵便配達は二度ベルを鳴らす』を仕入れた。『ガンヒルの決闘』はカ―ク・ダグラスとアンソニー・クインと汗臭い体臭がぷんぷんする2人が主演。

 決闘西部劇ではゲイリー・クーパーにグレイス・ケリーと天下の美男美女の共演『真昼の決闘』と愛しのクレメインタインの歌の哀切が胸を締め付ける詩情あふれる『荒野の決闘』が名高い。この名作は混同されがちだが、『荒野』はあの『駅馬車』のジョン・フォード監督でヘンリー・フォンダの主演。監督と俳優だけでもう名作とわかる古典。ただフォード作品には単細胞マッチョのジョン・ウェインがのさばっているのが気にくわない。

 『真昼の決闘』は英語名の『ハイ・ヌーン』としゃれて言うひとも多い。小泉元総理もそうだった。これは保安官が正午の列車で降り立ってくる殺し屋たちにひとりで立ち向かうという小泉好みの筋立てのサスペンス西部劇だ。監督はリベラル派で知られるフレッド・ハイネマン。最初、応援を申し出る街の男たちだが、時間の経過とともに1人去り、2人去りして、ついに保安官1人になる。アメリカ版「空気の研究」にもってこいかも。

 アメリカ映画で「空気の研究」といえば、やはりゲイリー・クーパー主演の『群衆』をあげるひともあるだろう。『スミス都へ行く』のフランク・キャペラ監督の社会派ヒューマンタッチの傑作。くびになりそうな女性記者が自殺志願者をねつ造して、その志願者がヒーローにまつりあげられ、やがて群衆の蔑みにさらされ、逃げる。最後のスピーチはチャップリンの『独裁者』のそれを思わせ、キャぺラ映画ではこれを一番に推す映画人もいる。

 きのう買ったもう1本の『郵便配達は二度ベルを鳴らす』はテイ・ガーネット監督のアメリカ版。この奇妙な題名の小説は4度映画化されたが、これは3度目。ぼくはルキノ・ヴィスコンティ監督のイタリア版が好きだ。性と暴力のシーンが過激なせいか、日本では上映さず。ガソリン屋兼レストランに流れ者が居つくき年の差婚で欲求不満の若い妻とデキて2人で夫殺しをはかる。流れ者と妻がヤるシーンが迫真的すぎる、年の差婚の悲劇。

 ところがぼくはもう数年、映画館に行ったことがない。映画館で最後に観た映画はなんだっただろうか。ぼくら老人は1000円きっかりと聞くが、テレビがデジタル化で大型化してからビデオやDVDの画面が鮮明に見やすくなった。この間の休日には「戦場のピアニスト」をまた観た。テレビが大画面になってから映画観賞が楽しみになった。デジカル化にもいいところがあってよかった。

 
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まとめteみた.【旧作名画DVDなら神保町】

神保町は便利な街で書店をのぞけば新刊本や話題の本が買える。世界一の古本屋街でもあるから、時間をかけて回って200円300円あれば、買いそびれていた本を仕入れることができる。このところつける楽しみをおぼえた。最近はビデオやDVDの名作も書店、古本屋の店頭に並ぶよ?... まとめwoネタ速suru【2012/04/13 15:46】

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