ペン森通信
きみ知るや女優バーグマン
 ぼくはペン森の女の子(ペン女)も好きだが、女優も好きだ。70ちかいじじいにしては「女優も」なんてもったいない話だが、これは一方通行だから許してもらえる。日本の女優で好きなのは、津島恵子。若いひとは知らんだろうね。
『七人の侍』に出てきた村娘、志乃を演じ、男装して村を野盗から守ろうとする七人の侍から身を隠す女優。「男はつらいよ」のマドンナにもなった。さして個性的ではないが、整った顔のいやみのない美女。だいたいぼくはこういう清楚清純な趣のある女性がたまらない。ロリータじゃないが。
 ぼくの机には吉永小百合の写真が飾ってある。これがぼくと飲んでる写真なんだよね。ところがぼくは小百合よりも栗原小巻のほうが好ましい。『忍ぶ川』の楚々とした風情には胸が高なったなあ。この女優さんとは複数で淺草のどぜう屋で飲んだ。六本木の俳優座まえの喫茶店で会ったこともあったね。男性がサユリストとコマキストに2分された40年もさかのぼる時代の話。
 ぼくはコマキストだったが、この小巻はぼくのイメージではイングリッド・バーグマンに近かった。それはあくまでもスクリーン上の印象であってね、もちろん実際にのバーグマンは見たことも触ったこともない。ゲーリー・クーパーと共演したスペイン市民戦争時の『誰がために鐘は鳴る』は馬上から居残るクーパーとの別れを悲しみ叫ぶ姿が痛々しかった。
 そのバーグマンが亡くなって29日が25周年。日本では『カサブランカ』(42年)『ガス灯』(44年)はぼくらの世代はほとんど知らないひとがいないほどの映画だ。『カサブランカ』は戦後初の本格的なアメリカ映画で、いまなお「カサブランカ」という喫茶店があるくらいだからいかに一世を風靡したかがわかるだろう。
 でもさ、バーグマンはいま風にいえばワイドショー女優だったんだよね。『無防備都市』(これもいい映画)を観て、家族を持つその監督ロベルト・ロッセリーニのもとに押しかける。大胆な不倫だよ。アメリカの州議会で問題になり、ハリウッドからも追放される。ところがロッセリーニもまた破滅的人間だから2人のあいだも破滅する。バーグマンはその後、ハリウッドに復帰して演技派女優として活躍する。
 20代であの戦場カメラマンのロバート・キャパとも互いの一目惚れでくっつくし、『誰がために鐘は鳴る』の原作者、ヘミングウェイともデキていたといわれる。虫も殺さぬ優しいイメージの裏に、かくもたくましい肉欲的な性格が隠されていたとは、女性は恐ろしい。というか、ぼくの知らない女は魔物だね。知ってる女性は小物ばっかり。
 
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