ペン森通信
天下国家のために小沢一郎は去れ
 最寄りの駅へ行く途中、車内で読む本をリュックに入れ忘れたことに気づいた。不本意ながらきのう発売の『週刊文春』と『週刊新潮』を買ってしまった。720円。これで個人的な週刊誌不買声明はもろくも瓦解した。両誌とも大した目玉記事はなく、そろって記事に仕立てているのが野田改造内閣と小沢一郎証言。『週刊新潮』の「嘘に始まり嘘に終わった『小沢一郎』証言」がおもしろい。元筆頭秘書が小沢の独善ぶりを赤裸々に語る。

 ぼくはかつて、小沢総理を期待していたことがあった。いまとなっては恥ずかしい。小沢に期待したのはその剛腕による政治改革だった。小沢は田中角栄、金丸信を師とするが、田中も金丸もカネの問題で失脚してゆく。2人の薫陶を受けた小沢もまた不動産という蓄財で指弾を浴びる身となった。1月10、11日の被告人質問で小沢裁判は実質的な審理を終えたが、土地購入4億円の出どころを秘書に責任転嫁して逃れようとした。

 国会の喚問ではなく、すべては裁判で明らかにしていく、といっていたのに「私と信頼関係のある秘書の自由裁量にまかせ、関心もなかった。私は天下国家のことを考えるのに集中し、秘書の仕事に関心をもつ物理的、心理的な暇はなかった」と証言した。4億円を現金でもつことの不自然さを問われると「自分の懐のことをとやかく非難されることはない」とはぐらかした。小沢という政治家はじつは姑息な男だった。

 一時、小沢神話に洗脳されていたぼくだが、検察が不起訴にしたのはもしも小沢が権力の座につけば、人事による報復を恐れた結果かもしれない。裁判員が起訴にもち込んだのはまさに国民感情の反映だった。ぼくも有罪を視野に入れた起訴は当然だと思った。『週刊新潮』掲載の元筆頭秘書の回顧によると、「4億円も預けたあとは(秘書に)まかせていた」という証言はまったくの嘘。小沢は自分のカネは4円すらまかせないと振り返る。

 秘書と信頼関係があった、というのも真っ赤な嘘で実際は、主と下僕の主従関係だったらしい。小沢は元筆頭秘書に言った「秘書は使えるだけ使え」と。元筆頭秘書が仕えた20年のあいだに小沢の命令でクビになった秘書は15人以上という。「実印や通帳を初当選の頃から秘書が自由に使えるようにしていた」という証言も嘘八百。元筆頭秘書は実印、通帳は見たことも使ったこともない、と力説する。たぶん、そのとおりだろう。

 小沢は1月3日、はじめて地元岩手の被災地を訪れた。「なんでいまごろになって」というのが地元のひとたちの感想だろう。選挙が近いから地元に顔をだしたのかもしれない。小沢は被災地の地元に対して冷淡に対応してきた。地元で「官僚支配を打破し、地域主権を期さなければならない。震災はそのチャンスだ」と熱弁をふるった、と伝えられる。脱官僚支配、地域主権にはぼくも賛成だ。しかし、いま被災者に向かって言う言葉か。

 恨みつらみが強い一方、まだ小沢待望論もあるらしい。でもかれはどんな政策をやって、どのような政治理念をもっているのだろうか。結局は政界をひっかき回しただけの政局屋だったのじゃないか。日本の政治の劣化は小沢の存在がひとつの要因だったのかもしれない。こんな人間は政界から去ったほうが、天下国家のためだ。

      
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