ペン森通信
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読売のカダフィの報復はあるか
某週刊誌記者から先週金曜日に電話がかかってきた。「二ユースをみましたか」「きょうはラジオもつけてない。なにがあったの?」「読売の渡邊会長が・・・」「えっ、死んだの?」。こういうやりとりがあって、巨人軍の内紛を知った。ペン森は最近、読売新聞志望者がいるようにはなったが、まだ目立つほどではない。読売の体育会的な体質に加え頂上に君臨する渡邊会長の存在とそれを許している社内風土に自由な精神を感じないからだろう。

 このドンの専横ぶりは知らないひとがいないくらい有名だ。清武読売球団代表兼GMのたった一人の反乱は丸谷才一の小説の題名を思わせ、どこかやるせないが、しかしよく反抗したものだとその勇気をたたえたい。ある新聞社の元役員から聞いた話だが、「ナベツネさんは怖いひとだよ。おれに歯向かうやつは絶対容赦しない、とぼくに直接言っていたからね。シベリヤに飛ばして荷物はあとから送ればいい」と。

 シベリヤ送り、なんて表現がいかにも時代錯誤の老人だが、通称ナベツネが読売新聞グループの絶対権力者であることは紛れもない事実だ。清武クーデターを「清武自爆テロ」と見出しをつけたスポーツ紙もあったが、清武は自爆の覚悟をもって「鶴の一声」を告発したのだろう。社会部記者出身らしい独裁者に対する刃の向け方であった。世間は圧倒的に清武の味方についていると思われる。おそらく清武処分にはナベツネも困るだろう。

 いや、ナベツネは清武をくびにするとすれば、時間をおくだろう。政治部長時代ロッキード事件で疑惑にさらされ検察や警察からいつ調べられるか、という噂も立った。自社の社会部記者も政治部長のケツを洗った。責任を問う社内幹部も出てきた。ロッキード事件のあと渡邊は社会部勢に報復していくが、このあたりのいきさつについては魚住昭の『渡邊恒雄 メディアと権力』からの引用である。講談社文庫800円で読める。

 ぼくの友人に読売新聞の元警視庁キャップがいる。かれはおれを尾行したと渡邊に勘違いされて読売を辞めざるをえなくなった、と聞いた。権力者は自分になびく者はかわいがるが、異をとなえる者は許しがたい。「お言葉ですが・・・」と一族経営の社長に異論を述べたばかりに一生うだつが上がらない目にあわされた友人もいる。冷や飯を喰わされるよりも追従したほうがよい、という取り巻きを集めていたのが反対派に殺されたカダフィだ。

 ナベツネの独裁ぶりはさしずめ読売のカダフィだ。チュニジア、エジプト、シリア、リビアと雪崩をうった反逆の嵐が読売に飛び火したかと評する向きもあるが、スケールがあまりにも違いすぎる。お家騒動にすぎない。ただ北アフリカや中東の反乱よりも格段におもしろく、週刊誌ネタとしてもこれはおいしい。週刊朝日、サンデー毎日がさっそく食いついたが、木曜発売の週刊新潮、週刊文春もおもしろおかしく追撃してくるはずだ。

 週刊誌購買禁止を自らに課しているぼくは、困ったことになった。ほっておけないスキャンダルである。飲み屋で沸騰する話題は人事ネタです。読売スキャンダルはこれを満たすから盛り上がるんだよね。

 
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