ペン森通信
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

広がる一方の幸福と不幸の差
 ついにたまらなくなって、セブンイレブンで午後の紅茶のミルクティーを買ってきた。100円ショップに売っているかと期待して、まずは最近開店した100円ショップを覗いたが見つけることはできなかった。ぼくは午後の紅茶は極上の飲料だと思う。こんなおいしい飲みものが手軽に飲めるなんて、なんという幸福!日本は男女平均83歳と世界一の長寿国だ。アフリカにはまだ40歳台の国も多い。長寿の幸福、これでいいいのか。

 ザンビアや中央アフリカ共和国には気の毒だが、もちろんいいに決まっている。四季に恵まれた日本は食生活も豊かで勤勉な国民性ときて、災害は多くても、衛生状態は良好で疫病が流行する心配も少ない。放射能汚染は広がるが、それが近々国民の平均寿命に関係してくるとも思われない。問題はぼくら老人が一向に死なず、生きていることによってなんの貢献もしていないということだ。社会保障費をただ増やすだけの存在にすぎない。

 日本人は世界に冠たる貯蓄民族だから、国民の金融資産は1400兆円といわれる。その6割は高齢者が貯め込んでいるそうで消費に使わないから、金は天下の回りものにならない。ぼくは小金すらもってなくて、全預金残高はいま3万円を下回る。ご祝儀貧乏のくせに旅が趣味ときていて、大の酒飲みだ。年間の一時期、大学の講師という季節労働をしてもご祝儀、旅費用、酒代の面倒は見きれない。借金がかさむだけである。

 年金生活者のぼくだが、すくなくとも旅と酒で些細ながらお金はコンスタントに使っている。他の多くの小金もち老人が孫のためでもいいから消費活動に熱心であれば、日本の財政はこんな苦境に陥ることもなかっただろう。ぼくの医療費は70歳すぎた身だから1割負担とこれはもう、無料に近い。それまでは3割負担だった。残りの7割9割は社会保障費という税金から補てんされる。社会保障費が年間1兆円ずつ増加する道理である。

 今週からぼくは週刊誌の購入をひかえている。毎週最低5冊買っていたからこれで月に約1万円の節約になる。代わりにラジオを聴く。3か月もつづけられれば、遠方には行けないが、車中午後の紅茶を飲み、下車駅で地元の酒に親しむ1泊の旅ができる。地方で金を使う生活に切り替えるわけだ。これでますます元気な老人になって、社会に負担をかけそうだが、これは理想的な社会主義国家をつくってきた戦後日本の余韻のおかげである。

 野田政権になっても、日本の未来像はまったく見えない。将来不安があるから少子・人口減少は止まらない。老人の死亡が加速して、世界一の長寿ランキングが下がれば、すこしバランスがとれてくるが、ぼくはまだまだ長生きしたい。ほかの老人もそれは同じだろう。いや、登りつめた戦後日本が破綻して、増える一方の限界集落や無縁社会の孤独な老人たちはそうではないかもしれない。長寿の不幸という現象も目立っている。

 1対99のアメリカほどではないが、長寿日本にはぼくみたいに幸福な老人もいる半面、縁者のいない不幸な老人も多い。いまさらだが、幸福と不幸の差は大きくなるばかりだ。それは1万を超える限界集落や廃村がよく示している。栄華の果てに内部崩壊した現代日本。これまで幸福に生かされてきたぼくのような老人旧ジャーナリストが老人ルポを書くのが見合うかなと最近は考える。

 

 

 

スポンサーサイト

この記事に対するコメント

この記事に対するコメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する


この記事に対するトラックバック
トラックバックURL
http://penmori2007.blog108.fc2.com/tb.php/397-aa1c7d94
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

瀬下先生

Author:瀬下先生
FC2ブログへようこそ!





最近の記事



最近のコメント



最近のトラックバック



月別アーカイブ



カテゴリー



ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる



ブログ内検索



RSSフィード



リンク

このブログをリンクに追加する





上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。