ペン森通信
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初体験の話を聞いて
 週刊ポストの夏季合併号は袋とじどころか、ページとページを切れ目なく閉じて袋にし、その密閉された袋の中に浮世絵の春画小冊子を入れている。いつもは買わない週刊ポストだが、春画にひかれてぼくはつい買ってしまった。週刊ポストに配属された15期生女子に「買ったよ」と言ったらすぐ意味が通じたらしくニヤリと笑った。ライバルの週刊現代が原発とエロで好調なものだから、ポストもエロに手を出したのだろう。

 この手のエロには「江戸の芸術」とか、もっともらしい建前で装飾するのが普通だが、エロはエロである。近ごろの週刊誌はずいぶんあけすけになったものだ、と感心する。週刊誌があけすけになったのではなく、世間一般がこの種のセックスものに寛容になってきたのかもしれない。そういえば、AVが5、6本余ったので、とペン森に持ち込んだ10期女子もいた。父親にもあげたら喜んで観賞している、とあっけらかんとしたものだった。

 ストリップショーの始まりとされる「額縁ショ―」が登場したのは戦後まもない1947年。額縁の中に上半身裸の美女がただ立っているだけのショ―だった。動けば風俗法にひっかかるので、美女は身動きひとつしなかったのである。あれからヘア解禁となり、浮世絵の春画集も堂々と書店に並び、女子が平気で下ネタを口にする時代となった。「きのうアオカンしました」と報告してきた15期女子もいた。アオカンとは屋外セックスだ。

 日本の女子は羞恥心のかたまりだとぼくは思ってきたが、どうやらそれは勝手な思い込みだったらしい。処女喪失の最近の体験を「聞いてください」と迫って話した女子が2人いた。「そんなことまで話すの変よ」とあきれていた女子もいたから、やはり節度をもった女子は、希少価値という気もする。それにしても、最近まで処女だったという肉体成熟の奥手ぶりはちぐはぐである。ペン森は童貞処女率が意外に高いからおもしろい。

 もしかしたら、現代の学生はまじめな奥手派と開放的な早熟組の2極に分かれているのだろうか。ペン森はそうだ。ぼくは男だから、童貞が性のことばかり考えて悶々と悶え、オナニーしていることだけは想像がつく。処女に性の悩みがあるかどうか、これは皆目わからない。週刊ポストで思い出したが、70超の老人に童貞喪失と処女喪失の体験談を2号にわたって特集していた。童貞にしろ処女にしろ、初体験は人生の大ドラマである。

 ところが70超のぼくは、初体験の大ドラマをまったく憶えていない。若い当時はいまほど性に興味をもっていなかったのだろうか。そんなことはないはずだが、記憶の底をほじってもなにも出てこない。最近、機能を失ってから関心が高まってきたのは、消えゆくものへの哀惜の情があるからかもしれない。森繁久弥は黒柳徹子に会うたびに「1回どう?」ときいていたらしい。ぼくこのセリフを使ってみたかったが、使わないまま終わった。

 まさかぼくは教え子のペン森女子にはそんなセリフは吐けない。魅力あふれる女子がいないわけではないが、さすがに言わない。倫理的な問題ではなく、軽く「いいですよ」と返してくる女子がいたら、卒業した身としてはギブアップだ。とまあ、年寄りは夢想を楽しむわけ。夢想も妄想もなんら実質を伴わないというか、肉体に実質的な実力がないのが切ないのお。
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