ペン森通信
脱原発の総選挙があるか
 菅直人総理のねばり腰にはまいったね。なにもこっちがネをあげることはないのだが、管直人は「恥の文化」の日本人ではなかったのだろうか、赤面したくなるような居直りである。民主党国会対策の役員室に「百害あって一利なし」とか「宰相不幸社会」と書が貼られていたそうで、党内は憤懣やるかたない悪口雑言の嵐が吹き荒れているようだ。岡田、枝野、仙石らの総理の首切り謀議もまったく効きめなく、菅に辞める気配はない。

 菅直人は戦後最悪の首相、という声も聞こえてくるが、本人はそう思ってないだろう。ただ、歴史に刻まれるような実績は残してない、という自覚はあるにちがいない。その焦りからか、せっぱつまった心境でいろんなことを思いついては、すべては一時の思いこみで終わってしまう。完結まで至らない。市民運動家菅直人個人の思いこみなら、またまた悪い癖が、とばかにされておしまいだが、最高権力者の総理大臣だからそうはいかない。

 この最高権力者の味を菅に覚えさせたのが、よくなかったね。旧知の海江田万里大臣と飲んだとき、海江田は「総理大臣にならなければやりたいことはなにもできない」とぼやいていた。権限が集中してSPに身を守られ、マスコミの注目を浴び、機密費を使い、総理ほどおいしい職はないだろう。なにしろ、総理になりたい、ただなりたいだけの男だったことが、明らかにわかったから側近からも毛嫌いされるにいたった。

 戦争中、旧海軍に竜巻作戦というとんでもない作戦があった。せっぱつまって思いついた奇策にはろくなものはないが、これはその典型例。太平洋戦争末期、南洋マーシャル諸島の環礁は米艦隊の集結地だった。日本軍はこれに奇襲をかけようと考えた。航空機では航続距離が続かない、潜水艦では防潜網や駆逐艦の警戒をくぐり抜けることができない。そこで考えついたのが戦車から艦隊に魚雷を放つという奇策だった。

 戦車は岩場に乗り上げて、動きがとれない。作戦は中止された。菅直人も自民党からひとり引っこ抜いて混乱に輪をかけたり、奇策が得意。国会の会期延長もいったんは50日でOKしながら70日とし、押し切った。70日は、解散総選挙が頭にあるからだ。8月13日ごろ解散可能と総務省は言ったらしい。解散してから40日以内に選挙をしなければならない。50日の延長では会期の関係で解散できなくなる。だから70日の説あり。

 脱原発の世論の上昇気流に乗っかっての選挙である。小泉郵政選挙をまねる総選挙。担当大臣も初耳でびっくらこいた「1000万戸にソーラーパネルを」と国際会議の席上、唱えた奇策総理だ。脱原発をスローガンに選挙をするという目論見のようだから、悪知恵だけはよく働く。さて困ったと頭が痛いのが今度は自民党である。脱原発、反原発ブームのなかで原発産みの親の自民党はいまさらエネルギー転換はいえず弱るばかりだろう。

 イタリアは国民投票で原発不採用となった。日本では国民投票があるのは憲法のみだから、脱原発総選挙は国民投票と同じような威力をもつかもしれない。ぼくは菅大嫌いでそのためにテレビのニュースも見なくなったくらいだが、総選挙はやってもいいのでは、と思う。菅直人は、現職総理にして落選という歴史に残る結果になればうれしいが、脱原発圧倒的多数の投票結果だけでも悪くはない。原発はいずれ、菅は即不要だね。

 
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