ペン森通信
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AV販売高は東北がトップクラス
いまはむかし、40代のころ、旬のすぎた70代の老作家によく呼び出された。「新しい裏ビデオが手に入ったから、見にきてよ」と。それはたいてい外国もので、前に目にしていたビデオだった。裏とはズバリだ。外国ものは即物的でなんら風情とか情緒がなく、清楚好きのぼくの好みではなかったが、仕方なく独り暮らしの老作家の自宅を訪ねたものだ。おそらく作家は寂しかったのだろう。ビデオを餌に、話し相手がほしかった。

 老作家が亡くなってからだいぶたつが、遺品のなかには裏ビデオ以外にも、諏味というか生きがいというか、有名女優の陰毛が収集帳に貼ってあったはずだ。遺族は作家の隠れた諏味を知って、さぞ驚き、恥ずかしい思いを味わったことだろう。3カ月くらいまえの週刊現代の連載エッセーに酒井順子が友人の話として、バイブの隠し場所に苦労している、死んだときどう始末しておけばいいのだろう、と書いていた。

 バイブというのはそれほど普及しているのだろうか。アダルトグッズショップを経営している北原みのりという女性が週刊朝日に「ニッポンスッポンポン」というコラムを書いている「今回の震災で、業界全体が認識したことがある。『東北はエロに寛大な地域だ』ということ。AV会社の営業マンが大打撃だ、と嘆いていた。理由は不明だが、東北はAV販売高が全国でもトップクラスなのだそうだ」

 北原ショップにも東北の客からの注文が切れ目なかったそうだ。こんなケースも紹介している「『75歳ですけど初めてなんです。オススメのバイブレ―タ―を教えて』。夫が以前のように勃起しないので、2人で楽しめるものを。いつ死ぬか分からないので、家族には、それとわからないデザインのものを。『いつ死ぬか分からない』の言葉が何かおかしかった。長生きしたい、と、ふと思った」。72歳のぼくは身につまされる。

 これはよく聞く話だが、個人事業主の自宅に税務調査に入り、「そこの金庫を開けてください」というと、立ち会いの品のいい奥さんが「それだけはだめ」とわめいて金庫に覆いかぶさり、てこでも動かない様子である。やむなく夫人を引きはがして開けてもらうと、中には夫人専用とみられるバイブが鎮座している。夫人は身も世もないといった風情で顔を真っ赤にしてうつむいている。夫人は恥の文化や羞恥心を知る本物の日本女性だ。

 以前の勤め先では、ホテルから弁当をとっていたことがある。そのホテルのシェフが裏ビデオマニアだった。ぼくも数本もらい、勤め先の机の引き出しにしまっていたが、だれかれとなくあげた。みんな喜んでもっていった。どうして男はこうも好きなのだろう。酒井女史のケース、あるいはペン森女子の言動から想像すると、女性もかなり脱皮しているらしい。このあいだ秋葉原のAVデパートを覗くと、女子の2人連れもいたしね。

 ぼくらの世代は、女性は性欲がない、という教育を受けてきた。旅を共にして「コンドームを三つももって来たのに」と20代女子になじられ仰天したことがある。若いひとに囲まれ制約からの自己解放が進んでいるとはいえ、本質は旧式の人間だ。いつ死ぬかわからないから、情熱に任せて好きなことをして生きてみたい、と思うが、もはや男性が終わっちまった。ペン森男子が秘薬を見つくろってくれるというから、明日への希望が湧く。
 

 
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