ペン森通信
支援に行って被災地に春を呼べ
 マスコミ春採用試験をひかえて、14日から16期生の「直前対策」を実施しているが、受講生がとんと来ない。初日の14日からして、ぼく自身が計画停電による電車の不通で1時間遅刻する始末だった。これでは受講生の意気があがるわけがない。受講生の出席は日によってまちまちだ。ぼくも東日本大震災が論作文出題にどう影響するのか判断しかねている。しかし、太平洋戦争に次ぐ、これほどの大災害を出題者は無視できないだろう。

 もちろん、受験する側もきっと大災害がからんだお題が出るにちがいない、と踏んでいる。この講習は来週いっぱい続けるが、800字の論作文を1日3題書いて備えるというものである。例年、この直前講習のおかげで内定できた、という声のある恒例行事である。ではあるが、今回は思わぬ事態の出来によって1日2題にした。内定者や卒業生が評価の手伝いをしてくれるならわしも今回は中断されている。

 これまで出した題は「エネルギー」「情報」「目安」「ボランティア」「海」「想定外の事態」「日本を元気にする法」。これからの題は考慮中だが、「助け合い」「私の防災対策」「分かれ目」「いのち」「原発は必要か」「安全」「秩序」「再建」「伝える」「水」「灯り」「生きる」「ライフライン」などが候補になる。読売だけは直接的な題を課しがちだから「大津波」「大地震」「大震災」「原子力発電」「通信手段」「燃料」「停電」「余震」「自衛隊」などが要注意。

 まだまだ個別の題は挙げればきりがない。「帰宅難民」「揺れる」「災害とメディア」とつぎからつぎへと湧いてくる。ぼくがメディアの出題者だとすれば、人生の運不運、生死の「分かれ目」、みんなの生活を支えている「ライフライン」、略奪もなく静かに運命を受け入れている日本人の「秩序」、「DNA」あたりかな。あるいは力強く「再建」に乗り出し「明日」や「未来」を見据えて活動が盛り上がる「東北地方」に「春よ来い」です。

 終日テレビやラジオをつけて被災地情報や原発情報に接している。新聞は朝読み、毎日は自宅において朝日をペン森に持ち込み、ひまをみて丁寧に読むことにしている。だが、リアルタイムで情報が入手できる電波メディアのほうに依存する。きょう名古屋から5台のタンクローリーが被災地に向かったというニュースをNHKが流していた。民放は地元テレビ局が現場に肉薄しているが、災害報道のNHKは人海戦術で重層的だ。

 タンクローリーの運転手が「なにかをしないではいられない」とやむにやまれぬ心境を漏らしていたが、ぼくはそれを耳にして1期生女子を思い出した。彼女は95年の阪神淡路震災時、テレビが伝える惨事を見て、居ても立ってもいられなくなり、後輩の高校生たちを引き連れて神戸へ向かった。ボランティア部隊を編成してそのリーダーとして、現地で活躍したのである。彼女は大手出版社に就職し、一児の母となっている。

 ペン森でもきのうから、自然発生的に受講生同士の募金の呼びかけがはじまった。現地入りして手伝おうという気運もあるようだ。やはりじっとしておれないのだろう。だが、かれらは採用試験を目前にして人生の分かれ目に直面している。内定してから支援に行っても、広範囲の被災地だから、やるべきことはいっぱいある。それからでも遅くはない。まずは内定し、それから思う存分若いエネルギーを発揮して、被災地に春を呼んでくれ。
 
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