ペン森通信
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目にみえないものに支えられる
 春のマスコミ採用試験が近づいてきた。試験を受けるには事前にES(エントリーシート)を書いて提出しなければならない。このES記入に応募者は悩む。ESは相手にぜひ会ってみたい、と思わせなければ意味がないから、応募者はいかに自分をすばらしい人間に見せるか知恵を絞る。7,8年前の新聞記者のコラムに「電車の中でエントリーシートを書いている女子大生がいた。なんと手軽な。もっと真剣に就職を考えろ。私は1カ月熟考して書き、中学時代から希望していた新聞記者になった」というのがあった。

 そのコラムを切りぬいて、いつも持ち歩いている意識の高いペン森女子もいた。彼女は、志望理由明確に示して、複数の新聞社から内定をもらった。ところが最近は、志望理由を最後まで空欄にして、最後に書くケースが目立つ。本来なら意欲に満ちて最初に記入すべきところだが、なぜ記者をめざすのか、なぜ編集者をめざすのか、というその肝心な芯の部分があいまいな場合が多く、たいていは最後に回される。記者になってなにをしたいか、編集者になってなにをしたいか、目的意識が自分でも不得要領のまま、書きだすからである。

 ESには欠かせないポイントがあって、①なにをしたいか、という目的意識が明確であることが最も重要である。つぎに上記とも関連するが②なぜその職種を志望したか、という職業観と、③これまで最も熱中してきたものはなにか、ということに加え、④自己PRの4点。この3点さえしっかり押さえておけばいい。ただし、抽象論や観念論は通用しない。あくまでも○月○日の紙面にあったように、とか具体的でなければ訴える力に欠ける。大筋でいうと、自分が提供できることを強調することだ。

 以前にもこのブログで書いたが、人間のタイプは、人間と情報の輪が広がる行動力豊かな「掛け算型」、着実に仕事をこなし信頼性の厚い「足し算型」、腰の重い指示待ちの「引き算型」、愚痴と文句ばかりの「割り算型」、この4つに分類できる。内定が早いのはいうまでもなく「掛け算型」と「足し算型」である。表現法も「掛け算型」「足し算型」になるよう前向きの元気さを出すよう心することだ。間違っても、相手のいやがる問題点を鋭く指摘することができる、なんて自慢してはいけないよ。

 これまでぼくはぼく自身が考えたフレーズをペン森生の自己PRにプレゼントしてきた。その中の「便所の100ワット」というのは、「人柄が明るすぎる」という意味。どこも注目してくれなかった。本人は一見して悩み系、内向きの「引き算型」だったから、さすがに見破られた。努力系の「足し算型」を表現するのに「100万円も1円から」、あるいは着想力と思慮深さを示し「掛け算型」思考に優れていることを強調する「すべての目に見えないものは、すべての目に見えないものに支えられている」と気のきいた表現も便利。

 ぼくはゴルフをしていたころ、早朝も電車を利用することがあった。こっちは休日遊びに行くのに、電車を運転している人がいる。目に見えないところで何人がこの電車の安全運行を支えているのだろう、と思ったものだ。そうなんだよね、ヘミングウェイがいうように「表現は氷山の一角」。表に出た氷山の下には9割の見えない氷の塊がある。9割が目に見える1割を支えている。簡単に事象の奥や裏を探りたい、と書く人が多いが、「目に見るものは目に見えないものに支えられている」という言葉が表わす含蓄の深みを知ろう。

 

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