ペン森通信
これからのジャーナリストの責務
  財政危機や年金などの将来不安から、「世代間格差」とか「ジェネーレーションギャップ」といった言葉が目立ってくるようになる、と思う。あるいは高齢世代を「逃げ切り世代」と呼ぶようになるはずだ。政治は自民党から民主党に実権が変わって、国民の期待はふくれあがったが、変わるどころか、ますます悪くなった気配があり、期待は急速にしぼんで失望に転じた。暗雲がますます増してきた。4月の統一地方選で民主党は惨敗するにちがいないが、それは国民が民主党に見切りをつけたことになるだろう。

 鳩山、菅とつづいた首相はまれにみる劣悪なリーダーだが、政治記者は口をそろえて鳩山のほうが、理念があってまだましだった、という。民主党に政権を渡したのは国民だから、首相をだれにするか決めるのも間接的には民意の反映だ。文句は自分につばするようなものだ、という理屈はわからないでもないが、しかし理屈抜きにひどい首相だ。菅首相は自分の組閣を「奇兵隊内閣」と称したが、長州奇兵隊を立ち上げた高杉晋作気どりだったのだろう。奇兵隊は下級武士や一般人の混成部隊だったが、討幕に力を発揮する。

 このところ菅首相は奇兵隊という言葉を使わない。支持率は下がるばかりで自らの内閣は幕末の徳川幕府みたいに衰弱しているのに、わが身に歯向かう兵団を標榜することの矛盾に遅まきながら気づいた。で、「有言実行内閣」と言い換えたものの、なにも実行しないのだから、そんな空疎なスローガンはだれも信用しないし、口にもしない。「逃げ切り世代」としては、こんな日本にした責任上、若い者を置き去りにはできない。若い世代はどう転んでも、つぎの時代の主役を張らねばならない宿命なのだ。奮起を願う。

 鈍感な若者も、そろそろわれわれは割に合わない境遇に押し込められている、と勘づき民主党を倒すのでは、とぼくは期待する。その怒りは60年闘争や70年闘争のような集団パワーに転化しないものか。働く世代は社会保障の仕送り世代である。12年後には経済的に、2人で高齢者1人の面倒をみなければならない。この不公平に若者が耐えられるだろうか。若い世代が倒幕を成し遂げた長州や薩摩の志士にならねば日本の再起はない。当面、河村名古屋市長、橋下大阪府知事をリーダーとして担ぐ手もある。

 河村リーダーなら、国会議員や国家公務員の減員と減給にはすぐ手をつけ、経費削減に鋭いメスをいれてくれそうだ。国会議員が文句をつけたらたちまち衆議院解散を解散して衆議院議員を入れ替える。国家公務員削減に関してはみんなの党と連立を組んで、みんなの渡辺代表に思う存分腕をふるってもらう。リーダーは革命行動家・高杉晋作と革命思想家・吉田松陰の立場で第二の木戸、西郷、大久保を育成する。知名リーダーのもとを離れた若者は、明治政府をになった英傑のように自らリーダーとして改革の先頭に立つ。

 橋下リーダーはもちろん、地方が活力を取り戻すべく陣頭指揮をとってもらう。地方が元気になれば日本全体が活況を呈するだろう。そんな大それたことができるだろうか、と思う若者は将来の自分の生活、自分の子の幸福実現の可能性を図るだけでいい。それがまとまれば大きな力になる。不特定多数のばらばらな幸福追求を系統だったひとつの意志にまとめるのが、これからのジャーナリストの責務である。


 
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