ペン森通信
人間は4つの内面を使い分ける
 体育の日は10月10日でなければならないと思うが、きのう11日の祭日が体育の日だったらしい。調査によると10月10日は東京オリンピックの開会式の日であることを知らないひとが多いという。東京オリンピックも昭和のかなたに消えつつあるのか、信じられん。オリンピック開会が10日に決まったのは過去の天候記録から判断して、この日は雨になる確率が最も低いからである。きのう11日は、まさに昭和39(1964)年の東京オリンピックの日と同じような雲一点ない天下の快晴に恵まれた。掛け算的に次々行動したい日だった。

 こんな日本晴れの日はぼくも外気に触れたかった。だが、祭日は、ペン森は通常通り開塾している。だれも来ないとわかっていれば、最近足が弱っているので外歩きをしたいのだが、日中はただひとり、じっと机の前に座っているだけであった。これでは歩行能力の劣化が一層すすむ。じっと座って目の前に飾ってある女の子のフィギュアを眺めたりして、オタクとはこういう状態の男を指すのか、とニヤニヤしていた。そのフィギュアは高さが10センチくらい、膝上までの空色のワンピースを着てすらりとした脚もかわゆい。

 フィギュアを見て1日すごしたわけではない。それを目にして、多少は妄想も楽しんだが、添削もやった。大学の先生をしていた知人が時代小説大賞に応募するので、400字原稿用紙にして300枚の原稿をチェックした。知人はぼくより年上だが、飽くなき表現欲望には頭がさがる。文系ではなく、ダムなどが専門の恐るべき理系じいさまである。じいさまらしく、かなりの好色。そのへんはぼくと似ているともいえるし、全然似てないともいえる。知人も大学では謹厳であったと思われる。ぼくも大学では、くそまじめだ。

 ただし、表面だけね。人間は表面と裏面を持ち合わせている。いや2面でなく、4面を使い分けているというのが、ぼくの説。4面とは掛け算、足し算、引き算、割り算という4つの内面だ。普通、組織はこの4つのタイプで成り立っていて、着想に優れ企画力、人脈が広がる掛け算タイプと、着実で信頼性の厚い足し算タイプで8割くらいの生産性があるらしい。引き算タイプは自らなにもしない指示待ち人間、割り算タイプは陰気でひねて他人の悪口ばかりいう文句人間。1人の人間もこの4つの内面で構成されている。

 だれしもこの4面を使い分けて生きている。気分がよければ掛け算か足し算、失恋したり面接で落ちたりすれば、たりまち引き算か割り算に変質する。きのうのぼくはフィギュアを見ているときはなにもせず引き算だった。添削をはじめたら足し算に変わった。通常、掛け算のときは、やれ四国に行こうとか、合宿に行こうなどと高揚するのである。きのうは完全に掛け算心理に作用するような天気だったが、ぼくは外出しないままだったので引き算人間になった。なんとついてないと愚痴ると割り算だ。知人の元大学の先生は掛け算の比率が異常に高い。

 4分類はぼくが社会人相手の講演でよく使うネタ。採用試験でも、面接で強いのは断然、掛け算タイプと足し算タイプである。そのことは意識しておいたほうがいい。ESも同じ。面接やESで引き算や割り算タイプであることを打ちだしてはいけない。


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