ペン森通信
会うは別れの始めなり
 最近は『時刻表』が愛読書になった。旅雑誌もよく購入する。実際に列車に乗ったり温泉に行ったりすることはめっきり減った。『自遊人 温泉讃歌』や『男の隠れ家 秘密の湯宿』『旅行読売 定宿にしたい温泉宿』など雑誌温泉特集をながめては想像したり妄想したり、それだけが愉しいという、かなしい老人だ。3月まで、ペン森合宿に参加したのみという近来にない引きこもり状態がつづいている。学生の合宿もグアムや中国で行なう時代だというのに合宿は近場の山梨県・塩山。旅情を味わう距離ではない。

 でも4月、5月になれば、北陸への旅が2件ひかえている。まず春休みの孫娘と、次いでペン森10期生の女子と能登半島へ。孫娘とは昨年、秋田・男鹿半島へ行った。北朝鮮のテポドン騒ぎの最中だった。これはブログにも書いた。今度は北陸。高校1年生の女の子とのふたり旅は、援助交際と誤解されないだろうか、それが気になる。帰りは金沢,富山から飛騨高山に寄って、飛騨牛を食うつもり。宿泊地はまだ決めてない。温泉ということになるが、2泊目は近年評判の岐阜県奥飛騨・福地温泉もいいね。

 10期生女子は旅や温泉のプロ、宿と予約は任せておけばぼくも安心。このひととは数年来、年2回出かけているが、なにしろシベリア、中国の奥地、アフリカと世界の僻地へ単独でひょいひょいと出向く。だから、このひとが行く先に選ぶ温泉は山奥の秘湯方面になりがち。彼女は残念ながら運転ができない。今回の能登半島は雪が消えたころを見計らって、ぼくが運転するレンタカーで回るつもり。宿泊する宿はもう決めてあるそうだ。おそらくまた、野鳥の鳴き声だけが騒々しい、ひなびた秘湯だろう。しかし、どうなるか、どうも様子が変わってきたようだ。彼女は知らぬ間に恋愛中なり。

 彼女はごく最近、ペン森を訪れた。彼氏ができたとの報告。1カ月前に2人で温泉にいったそうで、それがなにを意味するか。最後の一線を乗り越えるのがあっさりと素早い。屈託がなく羨ましい。ぼくは、何回もふたり旅をしたのに、彼女の手さえ触ったことがない。老人と20代後半の女にしては、健全というか不健全というか、ぼくは、家庭は裏切らず、世間の期待は裏切ってきた。結婚するわけじゃないから、まだふたり旅はできますよ、と彼女は嬉しがらせるが、さてどうだか。彼氏のいる身で能登行きが実現するかどうか。実現しても彼女とはなにもないまま、最後の旅になるのだろう。教え子だからね。

 つまるところ、孫娘とは年1回の旅が恒例となり、ふたり旅常連とは終焉を迎える、という流れである。こうして新しいことがはじまり、なじんできたことが終わる。人生は、出会いと別れと男と女で成り立っているが、ペン森も14期生が卒業していく別れの季節がめぐってきた。ぼくは、同行相手は男女関係なくふたり旅を2期生から13期生まで連続していたが、ついに14期生とは縁がなかった。ふたり旅も途切れそう。切ないねえ。
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