ペン森通信
小沢も特捜も大嫌い
 小沢一郎に一回政権をとらせたい、と言ってはばからないペン森女子が数年前にいた。えっ、あんたは小沢シンパなのかと驚いた。ぼくは当時から小沢が大嫌いだった。でも小沢は嫌いだ、とんでもないと反論すれば、ぼくが彼女から嫌われるかもしれない、という恐れから「そうだね」とあいまいな返事をしてやりすごしていた。小沢ごときをめぐって軽く手さえ握らせてくれる彼女と悶着を起こしては、なんの足しにもならない。

 ばりばりの事件記者に成長した彼女は当初、支局の上司や同僚や取材先の警察官とどのように接したらよいか戸惑い、悩んでいた。好き嫌いのはげしかった彼女なればこそ、好きな仲間うちだけでわがままが通せた学生生活とは極端に異なる社会のなかに放りこまれて参った。あの人は嫌いだから取材したくない、というわけにはいかないのである。支局内で口もききたくない上司とも打ち合わせをしなければならないのである。体臭のきつい同僚と机が隣り合わせになっても我慢しなければならないのである。

 嫌いな人を好きになるのは非常にむずかしい。好きな人を嫌いになるのはきわめて易しい。ちょっと話はそれるが、ペン森では熱愛カップルが結婚にゴールインという結果になる例はあまり多くない。相手が嫌いになったかどうかは知らないが、少なくとも好きだという感情が持続できなかったわけであろう。好きな人を嫌いになるのは簡単という例は2分何十秒に1組という離婚の多さをみれば明らかだろう。ペンラブから結婚に至ったカップルの離婚例は皆無である。同慶の至り。

 ぼくは小沢一郎の記者会見における傲岸不遜な態度も嫌いだが、「カネの力」と「数の力」を信奉するようなところにも反発する。おそらく特捜部も世論は小沢の応援団ではないと踏んで元秘書の石川知裕衆院議員らの逮捕と関連先の家宅捜索を強行したにちがいない。折しも民主党大会の直前の強制捜査だったから、特捜部が政権党にけんかを売った塩梅になった。ぼくは嫌いな小沢一郎が追いつめられて内心、快哉を叫んだ。小沢ファンのペン森卒女史はこの事態をどう思っているのだろうか。彼女は人間関係にうまく折り合いをつけていい記者になったが、好き嫌いのいやみが消えた。独特の味がなくなったのが残念。

 ぼくは大学で教えているとき、かわいい子にはどうも甘い評価をした。挨拶をしてくれたり、話しかけてくる子にも悪い点はつけづらかった。大学教授は冷静を装っただけの感情人間なのである。小沢ケースについて、検察も人間だから、というコメントがあったが、特捜部は法律にしたがって厳正中立にというが、感情に支配されたところはなかったのだろうか。検察は小沢一郎が大嫌いだとぼくはみる。だが小沢一郎が実質的に犯したカネの犯罪要素は、いまの時点では見当たらないし、特捜部はどのようなストーリーをつくってそれを当てはめていくのだろうか。小沢民主党と検察との大乱闘に期待しよう。どう転んでもどっちも嫌いだけどさ。
スポンサーサイト

この記事に対するコメント

この記事に対するコメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する


この記事に対するトラックバック
トラックバックURL
http://penmori2007.blog108.fc2.com/tb.php/215-13d35fcb
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

瀬下先生

Author:瀬下先生
FC2ブログへようこそ!





最近の記事



最近のコメント



最近のトラックバック



月別アーカイブ



カテゴリー



ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる



ブログ内検索



RSSフィード



リンク

このブログをリンクに追加する