ペン森通信
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パス回し社会からシュート社会へ
  オランダに3-0で敗れたサッカーの日本代表について、英ジャーナリストの観戦記をきょう8日の朝日が載せている。「こんなサッカーは初めてだ。前半の日本は素晴らしいパスと知的なプレスで中盤を支配した。だが、シュートがひどい。こんな落差は見たことがない」。いつもながら日本はシュートができる位置にいるのにパスして、ボールを回す。シュートしないから、点が入るわけがない。日本サッカーを見るたび、日本社会が透けて見えて、気分が曇る。

 シュートの決断に欠けたもどかしい試合運びをわれわれは、何度経験したことであろうか。過去にはゴール直前で自由になりながら、他の選手にボールをパスして点にならなかたケースさえあった。華麗なパスまわしこそサッカーの醍醐味と日本選手は考えているようである。点を取りにいく獰猛さにいちじるしく乏しい。狩猟民族のヨーロッパチームにくらべ、日本はあきらかに強い個性を必要としない農耕民族である。

 出る杭は打たれる、という日本文化ではシュートという突出したプレーは出る杭である。だからパス回しという農耕的共同作業がDNAとして受け継がれてきた。シュートして和を乱してはならないからパスを出す、という意識が染みついている。日本人のこの特性は、なにもサッカーにかぎったことではない。政治や社会のあらゆる分野に、強力な規範として息づいている。規律を乱すものは除外されるのが日本社会である。

 「ホリエモンの近未来大予測」というコラムが週刊朝日にある。堀江貴文元ライブドア社長の行為あるいは罪に関して、週刊朝日はずっと同情的であった。ホリエモンの逮捕は行きすぎた新自由主義にブレーキをかける国策捜査だった、という向きもあり、議論を呼んだ。規制緩和が進んで自由競争の先端にいたホリエモンは、出る杭どころか、出すぎた杭だったがゆえに、打たれたのではなく引っこ抜かれたのだ、というのがぼくの感想。

 ホリエモンはフジテレビの株に手を出したので、経済界の和をかき乱し、危機を与えたということになるのだろう。日本人一般もその金儲け主義に反感をもった。ぼくはえらい頭のいい若い男がよく現れたものだ、まるでアメリカみたいじゃんか、とむしろ愉快だった。こういう勇猛なやつを許容する社会にならなきゃ、日本は強くならん、と思っていた。だが、ホリエモンはサッカーチームに入るとシュートばかりして嫌われるね。

 南アW杯で日本代表チームは4位入賞をめざす、というが、こりゃはじめからあきらめていたほうがいい。日本企業は個人プレーに寛容でなく、パスまわしの巧みな団体力のトヨタは世界を制した。でも決断力のある大胆な肉食FWが活躍しなきゃ、社会は躍動しない。シュート人間を奨励する多様性があれば日本人のノーベル賞受賞は増えるよ。
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