ペン森通信
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小沢一郎の体質研究
 小沢一郎というひとはまるでかわいげがない。それどころか権力をかさにきた憎らしいわがまま男、というのが昔からの人物評であった。今回の献金事件で東京地検特捜部との全面戦争の姿勢を示したが、国民的な同情は少ないだろう。なにせ、田中角栄、竹下登、金丸信といった金権体質の派閥の親分衆にめっぽう寵愛され、己に利あらずとみればあっさり親分衆に見切りをつけて去る。信頼や誠実や徳とは関係ない男の印象がある。

 そのいやらしい素顔を容赦なく描いている本が『自民党幹事長室の30年』(奥島貞雄、中公文庫)である。筆者は田中角栄から加藤紘一まで事務方として22人の自民党幹事長に仕えた。22人のなかで田中角栄は人間味にあふれ、最高の幹事長であった。それに比べ最低の幹事長が情薄い小沢一郎であった。奥島のみるところ、小沢は「懐体屋」だ。「解体」は組み立て直して再生可能だが、「壊体」はただ壊すのみ、と手厳しい。

 つぎのエピソードは小沢の体質をよく語っている。90年、小沢がプライベートな海外旅行をしたとき、現地の移動に民間企業が専用機を無料で提供してくれることになっていた。これを聞いた奥島は「いくらプライベートでも与党の幹事長が特定企業の専用機をタダで使ったとなると、後々問題になりかねない。料金はキチンと払うべき」と進言する。小沢は「大丈夫、大丈夫、心配いらん」と余計な口出しはするなといわんばかりであった。結局、説得に乗って料金を払うが、これで助かった。

 民間の企業とは、イー・アイ・イー・インターナショナル。その経営者がのちに東京協和信組、安全信組の乱脈経営問題にからんで国会で証人喚問を受けることになった東京協和の前理事長、高橋治則。95年、共産党議員が質問する。「自民党幹事長時代の小沢さんに無償のサービスを提供したのではないですか・・・」。もし、料金を払ってなかったら、収賄疑惑が降りかかったはずである。高橋は背任容疑で逮捕・起訴された。「大丈夫、大丈夫、心配いらん」というような人物ではなかったのである。

 今回は贈収賄事件ではなく、政治資金規正法違反の違法献金事件。西松建設は自民党有力議員にも献金しているが、民主党幹部は小沢代表をねらい打ちした国策捜査だと非難していた。しかしこれは身から出たサビ。民主党が政権をとったら恣意的に検察を動かして勝手に捜査ができる、と言っているのと同じだからだ。こんな党が政権を握ったら怖い。

 民主党は民主党VS特捜部という構図ではなく、小沢事務所VS特捜部に留めたい。全面対決を宣言した小沢代表がもはやうっとうしい。「大丈夫、心配いらん」と代表が力んでもあてにならん、と民主党議員は疑いはじめているんじゃないの。これは代表だけの問題だ。火の粉を浴びるのはごめんだ、という心境にちがいない。同情するぜ。 


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