ペン森通信
冤罪はこうしてつくられる
 最近2件、アタマにきたね。①北千住駅の構内でお巡り2人に呼びとめられ、リュックの検査とボディチェックをされた。②新宿TSUTAYAから前に借りたビデオ1本が返却されないままだ、という電話が自宅留守電にはいっていた。いずれもおらっちにかかわることではあったが、関係ねえことだった。

 ①はJR常磐線安孫子へ女子大の授業に行く途中、地下鉄半蔵門線からの乗り換えに際して遭遇したこと。2人の制服警官がぼくの前にたちふさがって「ちょっといいですか」と呼びとめた。それまでもこの駅はやたら制服警官が目立っていて、若者によく職質しているのを見かけた。今度はこのよれよれじいさんが、うさんくさく見られたらしい。テロをやりたい気もしないではないがね。

 「ちょっと端のほうへ」と隅っこへ寄せられ、「リュックの中を見ていいですか」といいざま、返事もまたずに中に手を突っ込んでごそごそやる。「このリュックは有名なナイフメーカーの製品なんですよ。知ってました?」「いや知らん」。一方でもう1人が「チェックさせてください」と衣服の上からなでなでする。ナイフメーカーのリュックだから、きっとナイフおたくだと思ったんだろうね。単細胞にあきれるばかりだったよ。

 ②は黒沢明傑作のビデオ版『天国と地獄』を借りて、4階の返却ボックスに入れて返した記憶がまだ鮮明に残っているのに、返却されてない、という。自宅に2回も電話があった。夜、問い合せるとぼくの登録番号をきいて「1本返されていません」「返したはずだよ」「家をよくさがしてみてください」。余計なお世話だ。

 2週間前、ビデオ1本を入れた紺色のTSUTAYA袋を神保町から新宿までもっていったんだから、そりゃボケ寸前のおれっちだって忘れるわけないよ。だが、こっちも確たる証明はできない。こりゃ水掛け論だな、どういう顛末になるんかな、と半ば案じながら本日TSTAYAに行った。

 念のため先に『天国と地獄』のあった棚を見ると、それがちゃんと収っているではないか。カウンターに行くと登録カードを差し込んで「1本返されていません」とまた同じことをいう。「ちゃんと元のところあるよ」。店員だかアルバイトだか、女の子が確かめに走った。「申し訳ありません。私どもの手違いでした」。人間よりもコンピュータを信じるのかよ。自分の目で確認したことだけを信じるようにしてくれ。

 きのう17日からペン森の講義開始。今週のテーマは冤罪。知的障害者の福祉施設で起こった「甲山事件」で犯人とされて逮捕され、25年後に無罪が確定した山田悦子さんのインタビュー「冤罪はこうしてつくられた」を教材にしている。犯罪は故意に仕立てられやすいんだよ。要注意。

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