ペン森通信
めざせ、こころのメタボ
  8月1日だよ、70じじいの08夏の読書傾向を送ろう。若い諸君、夏休みに本に親しむか旅に出ると、こころに栄養が行き届くぞ。こころのメタボをめざせ。

 ここ1週間の購入本。『医療再生は可能か』(川渕孝一 ちくま新書)、『日本の鉄道 車窓絶景100選』(今尾恵介ほか 新潮新書)、『日本廃線鉄道紀行』 (大倉乾吾 文春文庫+PJUS)、『日本鉄道旅行地図帳3号』(新潮社)、『ゲバルト時代』(中野正夫 パジリコ)、『温泉旅行記』(嵐山光三郎 ちくま文庫)、『兵隊たちの陸軍史』(伊藤桂一 新潮文庫)、『大政翼賛会前後』(杉森久英 ちくま文庫)、『善良な男』(ディーン・クーンツ ハヤカワ文庫)、『走れメロス』(太宰治 角川文庫)、『ローマ帝国衰亡史』上下(ギボン PHP)。

 われながらまことに雑食だね。プラン中の日本縦断鉄道旅の関連が目立つ。4冊目の『ゲバルト』まで読了。60年代後半からの全共闘闘争私史。いささかの郷愁を伴ってやたらおもろい。波瀾万丈、血湧き肉躍る青春! 3日の日曜までには全部読み終えるつもりだが、土日のいずれか日帰り鐵道旅をしたいから、消化できるか。『走れメロス』は再読。井伏鱒二の『徴用中のこと』(中公文庫)を読んだ関係で、このとぼけた文章名手の井伏と親しかった太宰を連想したのと、太宰の句読点の癖を思案してみたくなったため。

 太宰の文章は読点(、)が多いが、肺活量の少ないやせ形だったせいかもね。かれについては、むかし信州大学全共闘議長にして現東京都副知事の奇才、猪瀬直樹『ピカレスク 太宰治伝』に詳しいが、ぼくが憶えているのはたしか39歳で心中死した太宰が総入れ歯だったという記述だけ。あとの内容は忘却。『人間失格』の執筆まえの構想図を山梨県立文学館で入手したことがあるが、なくした。惜しいことをしたといまでも悔やんでいる。

 ちくまの本が目立つのは、書店でたまたまその棚のまえに立つ時間が長かったため。杉森久英は郷土石川の作家、島田清次郎を描いた直木賞受賞作『天才と狂人の間』(文春文庫)で知られ、伝記で一家をなした。ぼくは学生時代に『天才と狂人の間』を読んで、島田にも感銘を受けた。大政翼賛会は往時の戦争推進機構。義父が一時、宣伝部副部長をやっていた。

さて、世界中のファンが待ちに待ったウィングフィールドの、はちゃめちゃフロスト警部第4弾が出たぞ。『フロスト気質』上下(創元推理文庫)。ことしのミステリー大賞海外部門はこれで決まりだね。『ハゲタカ』の真山仁が新作を出した。『ベイジン』(東洋経済新報社)。これもほしいなあ。『ベルリン終戦日記 ある女性の記録』(匿名 白水社)は90歳で亡くなった匿名作家の死後、1年後に遺言に従って出版されたノンフィクション。2730円と高いが、8月5日には愛車を売却する予定だから、金額なんてなんのその。
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