ペン森通信
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ペンを剣にかえろ
  ネットカフェ難民を報道してその言葉を定着させたのは日本テレビだった。ワーキングプアという働けど働けど貧しさにあえぐ現代日本の貧困の一断面を切り取った特集で衝撃をあたえたのはNHKだった。

民放もときどきドキッとする報道番組で力を見せるが、やはりNHKの取材の分厚さにはかなわない。野村芳太郎監督の松本清張原作「砂の器」が傑作といわれるのは音楽の効果もあるが、やはり四季折々の光景のなかに流浪の父子を描ききったロケの成果とぼくは思う。四季を通してロケをしたというところは、息の長いNHKの取材と共通するものがある。

そのNHKは昨夜『NHKスペシャル』で「セーフティネット・クライシス」というテーマを俎上にのせた。格差社会の貧困側の危機に瀕する生活・介護・医療・教育などの側面を具体例取材によって突きつける内容だった。日本国民は憲法25条によって「健康で文化的な最低限度の生活営む権利を有する」のだが、とくに障害者・高齢者・独り暮らし・母子家庭に属する人びとにとっては憲法25条という生命維持装置が機能してないことを
白日にさらしてくれた。

 日本がこれほどまでに破綻し、崩壊の瀬戸際にあるのは、一言でいえば、急激な少子高齢化に公的な制度が追いつかなくなっている矛盾の露呈だろう。しかしこの人口現象は何年も前からわかっていたことである。工業社会と成長神話の幻想から脱しないまま、ここまできた知恵なき政府と政治が招いた結果だろう。

 先進国日本は発展途上国型の中央集権体制だが、中央政府を構成する官僚とその末端の不正、腐敗は最近、どんどん明らかになっている。これは野党勢力が伸してきたためではあろうが、旧ソ連のように内側から腐り、腐臭ふんぷんたる国家の衰退を示すにほかならない。貧困ゆえにどんなに自殺者がでても、自殺に追いやる一因をつくった彼らは罪に問われることはないのだ。

 朝日をはじめ新聞も日本の貧困問題には熱心になってきたが、どうしても上から目線のしらじらしさがつきまとう。3分の1を占める非正社員を取りあげても3分の2の側のなかでもきわめて高収入の正社員だからだろう。それでもジャーナリストはペンを剣に持ちかえ、鋭く官僚や政治家を刺して正さねば、高給をもらう価値がない。
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